【缶詰の安全性、知っておこう】気になる「BPA」の危険性も併せて米栄養士が解説
結局のところ、缶詰食品は食べないほうがいいの?
BPAの潜在的なリスクに加え、アンセルは缶詰食品の多くが高塩分であることを指摘した。ナトリウムの過剰摂取は、腹部膨満感やむくみにつながる(高血圧やその他の恐ろしい健康上の問題との関連性については今も議論されている)ため、栄養成分を読み、他のメーカーのものと比較しながら、できるだけ無塩、または減塩のものを選ぶことが大切。 減塩のものが見つからないときは、ナトリウムの摂取量を一食あたり500mgまでに抑えることと、缶詰食品の豆などは一度冷水で洗うことを多くの栄養士が推奨している。そうすると、缶詰食品に含まれるナトリウムを40%減らすことができるそう。ツナに関しては水銀が含まれているため、国民保健サービスは週に4缶以上のツナ缶を摂取しないように助言している。 缶詰食品には確かにデメリットもあるけれど、良心的な価格で野菜を手軽に食べられる手段でもあることをアンセルは強調している。「もちろん、缶詰食品だけで食事を済ますことはオススメできません」とアンセル。「ですが、缶詰食品を1日1食分程度食べることに関しては、私は懸念しません。もしそれが、豆類や野菜など健康的な食材を食べるのに役立っているのであればなおさらです。多くの人が、野菜や豆類を十分に摂取できていないからです」 どうしてもBPAが気になる場合は、できる限りBPAフリーの缶詰を探し、そうでない缶詰は避けるようにすること(2009年のコンシューマー・レポート誌の報告書によると、BPAフリーの缶でも低濃度のBPAが食品に溶け出すことはあるけれど、BPAフリーでない缶詰に比べるとはるかに少量で、ツナ缶は20ppb、ベイクドビーンズ缶は1ppb程度となっている)。 ※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。