共働き家庭がぶつかる〈小1の壁〉 育児とキャリアのバランスを解決するためにワーママが取った行動とは
◆ワーママ的働き方の岐路に立つ 「小1の壁」の前で右往左往していたら、実はその後ろにもう1つの壁があることに気づきました。 そう、「40歳の壁」です。 ・子どもの放課後や長期休みの預け先、平日の子どものフォロー時間不足など、「小1の壁」でぶち当たっている問題の多くは、私の働き方が固定化されているから起きているのではないか。 ・「乗り越えたい!」とポジティブな気持ちになれないのは、私の内側からのなんらかのサインなのではないか。 ・たまたま「小1の壁」で露見しただけで、そもそも「40歳の壁」として働き方を考える必要に迫られているのではないか。 職業人生が80歳まであるとしたら、残り40年は「どう働きたいのか?」、そろそろ考えなければいけない時期が来ていると感じました。 当時勤めていた会社は、いろいろな部署に異動ができて、飽き性の私でもキャリア形成を楽しむことができました。 しかし、子どもを産んでからは、保育園などの問題で転勤を伴う異動がかなわないことが多く、キャリアの停滞にモヤモヤ……。 このままの働き方では、今後10年以上、育児とキャリアのバランスについて悩むことになります。 解決するためには、働き方を変えるのか? 働き方を変えずにどうにかやり過ごしていくのか? パートナー(夫)が、私の負担を担うという手はないのか? 何度か夫婦で話し合ったのですが、夫の職業におけるシフトダウンは退職しかありません。 彼は「君が仕事をするのも辞めるのも好きにしていいけど、自分は職場も職業も変えるのは厳しい」と言い、議論は平行線のまま。 必然的に迷える私が「選択」を迫られました(ここは賛否両論ありそうですが、わが家は夫の辞めない選択を尊重しました)。
◆「40歳の壁」がすぐ後ろに迫っている そうなると、私は自分を変えるか、自分を取り巻く仕組みを変えるしかありません。 (1)勤務時間が短い職業に転職する。 (2)仕事を辞めてしばらく家庭に入る。 (3)自分で仕事を始めてみる。 どれがピンと来るのか? 現状の仕事に不満はなくても、キャリア停滞のモヤモヤが改善しないことは明らかです。 このまま働き続けても、問題の先送りをするだけ。 半年後も同じことを言っているのが目に見えていました。 なぜなら、前回の「ワーママ第一の暗黒時代(第一子育休直後)」と違って、「ワーママ第二の暗黒時代(第二子育休直後)」は、「40歳の壁」がすぐ後ろに迫っている気配があり、「今をとりあえず改善、もしくは効率化すれば解決する」という未来が見えなかったからです。 子どもの「お世話」だけなら、外注や効率化でどうにかなってきたのですが、 ・子どもの「学業+心のフォロー」(小1の壁) ・80歳までの自分のキャリア構築(40歳の壁) この2つを視野に入れると、その場しのぎの対応では解決しない。 解決してくれるのは「私自身の選択、決断、覚悟」、この3つだけだと思いました。