達人が選ぶ「2024年を代表するスマホ」 ハイエンド/ミッドレンジで厳選した5機種を語り尽くす
村元氏:「Galaxy S24」は希少なコンパクト機として評価
・推薦機種(ハイエンド)……Pixel 9 Pro、Xiaomi 14 Ultra、Galaxy S24・推薦機種(ミッドレンジ)……AQUOS sense9、Nothing Phone (2a) ハイエンドのPixel 9 Proは、これまでの無印か、大画面のProかという2択だった中で、今回は“無印サイズのPro”が出てきたことを評価しています。性能がよくてコンパクトな機種が欲しかった人は多かったと思いますから。 後は島さんと同じで、旅行に行くときのカメラとしてはPixel 9 Proが圧倒的によかったです。その理由は、カメラが記憶色に補正されるのですが、無理すぎなくて、ナチュラルなこと。例えば、旅行中に天気が悪くて、曇り空だったとしても、曇り空なりにきれいに撮れます。逆光も、水もきれいに撮れます。失敗がなくて、広角の美しさが圧倒的でした。カメラに関しては、Pixel史上一番レベルが高いところに到達したと感じます。GeminiやAI機能も使いやすい。ただし、値段が高かったですね。 Xiaomi 14 Ultraは、見たら買いたくなるインパクトがありました。実際に個人的にも購入しまして、19万9000円くらいしましたが、フォトグラフィーキットなども付いていて、買ったことを後悔しておらず、いまも使い続けています。広角から望遠まできれいに撮れますし、ライカの色使い、フィルターやスタイルの使い分けも楽しいです。ただし、電池が早くなくなったり、使わないのに立ち上がる「Mi Browser」が邪魔だったり、改善してほしい要素もいくつかありました。 ちなみに、最近発売された端末に「OPPO Find X8」もあって、Xiaomi 14 Ultraを外してこちらを入れようかとも悩みましたが、まだ使いこめていなくて、しっかり評価できていません。 Galaxy S24は、何よりコンパクトで高性能な端末だったことを評価しています。今年はXperiaシリーズも「5」を見送っていたので、貴重な選択肢でした。Galaxy S24はきっちり高性能で、サクサク動きますし、カメラもきれいです。また、Galaxy AIとして、いち早く翻訳や、要約、AIスケッチなどの機能も取り入れていて、Geminiも使える。端末に入っている機能だけでトレンドの生成AI機能を楽しめる点でも画期的だったと思いました。 ミッドレンジのAQUOS sense9は、大前提として薄さと軽さをキープしてくれているのがうれしい。カメラもディスプレイもきれいになっていて、個人的にはステレオスピーカーになったことも評価しています。欠点がなく、限りなくハイエンドに近いミッドレンジに仕上がったと感じています。 僕はNothing Phone (2)を持っているのですが、Nothing Phone (2a)は、4万円台で買えつつ、(2)と使い勝手がそこまで変わらない。廉価版なのに結構使えました。おサイフケータイが入ったことも評価しています。日本語のドットフォントを導入していたり、ファンの声を生かしてSpecial Edition、Community Editionを展開していたりと盛り上がっている様子も楽しそうなので、今後にも期待しています。