ジェイミー・xxが語る最新作「In Waves」と「サンプリング」、そしてThe xxについて
――日本でもオーヴァーモノ(Overmono)などが人気ですが、UKベースなどを得意とする注目すべきプロデューサーはいますか?
ジェイミー:たくさんいるよ。アンダーグランドから面白い音楽がたくさん出てきている。最近は、ギターで音楽を作る人より、PCで音楽を作っている人の方が圧倒的に多いから、大量の音楽をかき分けるのが大変なんだけど、それは良い音楽もたくさんできているという証拠でもあるんだ。smokey.tという若いプロデューサーがいて、UKの子だと思うんだけど、彼はかなり早いテンポのUKファンキーをやっていて、ブラジリアン・ミュージックの要素も入った音楽を作っている。彼の音楽を自分のDJセットでもかけているけど、めちゃくちゃかっこいいよ!
――他にもいたら教えてください。
ジェイミー:たくさんいるから難しいなあ…ちょっと年上の人たちになるけれど、カリブー(Caribou)の「Broke My Heart」の、DJ ChampionによるRemixは素晴らしいよ!限界を押し広げていっている感じがする。この曲も自分のDJセットでは毎回かけているんだけど、すごく盛り上がるんだよ。UKガラージがベースになっていて、とてもシンプルなアイデアなんだけど、とにかく刺さる!
「Dafodil」「Still Summer」「Life」「Breather」のこだわり
――「Dafodil」は、J.J.バーンズ(J.J. Barnes)の「I Just Make Believe (I’m Touching You)」と、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)による同曲のカバーがサンプリングされていますよね。あの2曲がつながった瞬間は最高でした!これにはどのような狙いがあったのでしょうか?
ジェイミー:この曲ができた時に、「自分はまたソロアルバムを作れるのかもしれない」という段階だったんだ。この曲でも、自分が昔やっていたようなサンプリングの手法を使っている。ただ、今まで自分がやってきたサンプリングよりも面白い方法で使いたいとも思った。