横浜FC DF福森晃斗語った「俊輔さんの極秘アドバイス」…今季加入のリーグ最多14アシスト J1昇格に貢献
◆明治安田J2リーグ ▽第38節 山口0―0横浜FC(10日・みらスタ) 横浜FCはアウェーで山口を0―0で引き分け、2年ぶりのJ1昇格を決めた。今季から横浜FCに加入し、J2リーグ最多の14アシストでJ1昇格に貢献したDF福森晃斗(31)が、スポーツ報知に手記を寄せた。 × × × × × 試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、緊張の糸が切れてほっとしました。横浜FCに関わる皆さんにおめでとうございますという思いを込めて、うれし涙も出てしまいました。 もう一度、自分の輝きと価値を取り戻したくて今季(札幌から)移籍してきて、ここまで目に見える結果が出るとは思いませんでした。(現在リーグ最多14)アシストは自分だけでは不可能です。味方が決めてこそなので、みんなに感謝しています。今年は本当にサッカーが楽しくて、ネガティブなことが一つもないくらい順調に過ごせたシーズンでした。 チームの転機は(5月18日、2〇0)ホームの清水戦。勝ち点12差を付けられ、清水は7連勝と好調だったけど、自分たちのイメージ通りの試合運びができて複数得点と無失点で終えることが出来ました。この戦いができれば自分たちは勝てるという気持ちに変わりました。今年はメンバー18人誰が出場しても遜色ないプレーができているし、失点しても自分たちだったら同点、そして逆転もできるという勝者のメンタリティーができています。 その気持ちにさせてくれたのがヨモさん(四方田監督)です。僕が移籍してきた大きな理由も、ヨモさんがいたから。札幌時代からコーチ、監督として接してきて、横浜FC移籍の話が出たときに自分の力を必要だと言ってくれて、すぐに加入を決めました。選手との距離感が絶妙な監督で、絶対にヨモさんの力になって、J1昇格とJ2優勝を達成して胴上げすることを目標に加入しました。 俊輔さん(中村俊輔コーチ)は、自分と同じ左利きでFKも蹴り、小さい頃からの憧れで(桐光学園高の先輩であり)雲の上の存在。俊輔さんが横浜FCにいるので一度、指導を受けてみたい気持ちにもなりました。練習中は、一緒にFKを蹴ってくれる。極秘だけどアドバイスもくれて、見て学ぶことも多い。だから、俊輔さんにミスキックを見せたくないし、いいボールを蹴りたいという気持ちでプレーしました。 J1で戦う来季は、全員がより一層気合いが入るし、また1年での降格は絶対にしたくない。死にものぐるいで努力して、サポーターの皆さんをワクワクさせて、90分終わった後に「横浜なら手をたたこう」を一緒に歌えたら最高です。(横浜FC・DF) ◆福森 晃斗(ふくもり・あきと)1992年12月16日、神奈川県生まれ。31歳。桐光学園高から11年、J1川崎に加入。同年7月23日のアウェー新潟戦でプロ初出場。15年に札幌に期限付き移籍で加入し、17年に完全移籍。24年に横浜FCに期限付きで加入。J1通算233試合12得点、J2通算116試合9得点。183センチ、75キロ。背番号24。左利き。
報知新聞社