海外メディアは南野拓実のプレミア緊急デビュー戦をどう採点したか?「順応している」「恥じるプレーではない」
プレミアリーグのリバプールに所属する南野拓実(25)がついにプレミアデビューを飾った。リバプールは23日(日本時間24日)、敵地でウォルバーハンプトンと対戦。南野はスタメンから外れベンチスタートとなったが、前半33分にセネガル代表FWでもあるサディオ・マネが足を負傷したため途中出場のチャンスが巡ってきた。左サイドに入った南野は、後半に二列目の右サイドにポジションをチェンジ。なかなかボールが回ってこず後半15分にはシュートを放つもブロックされて移籍後初ゴールはお預けとなった。チームは後半に勝ち越し2-1のスコアで逃げ切り14連勝で首位を守った。 英国メディア「ミラー」によると南野も試合中にふくらはぎに違和感を覚えハーフタイムには治療が必要だったという。そういう状況下でプレーをやり遂げた南野にユルゲン・クロップ監督は、「南野自身が故障に悩まされていた」と明かした上で、「タキ(南野)にはとても難しい状況だった。ふくらはぎに(違和感を)すぐに感じて、ハーフタイムでは手当てを必要とした。彼のプレミアリーグの初試合としては格別だった。スーパーだった。チームに完全に適応していた」と高い評価を与えた。 海外メディアは、南野のプレミアデビューをどう評価したのか? 選手一人ひとりの採点掲載を行う海外の各メディアは、南野のプレーを何点と独自採点したのか。 リバプールエコー紙は「活力に満ちたのはジョーダン・ヘンダーソンだったが、別の選手が印象的なプレー」との見出しを取ってリバプールの出場選手を採点。先制点と勝ち越しのアシストをしたジョーダン・ヘンダーソン、アリソン・ベッカー、ジョー・ゴメスには「8」を与えたが、南野の採点は「6」。 「南野は、最初左ウィングでプレーしたが、後半は中盤の右に移った。時折、試合のペースに合わせるのに苦労していた」と指摘した。
エクスプレス紙は「アンディ・ロバートソン、モハメド・サラーはバタバタ。ヘンダーソンは9点の輝き」との見出しで、各選手の採点をつけ、途中出場の南野は、平均的な「6」。「明らかにプレミアリーグに順応している。仕事をよくこなした」と賞賛した。 イブニングスタンダード紙の採点も「6」。 「マネが前半でハムストリングを痛めたと疑われる故障で退場した後、クロップ監督はモリニュースタジアムで、南野のトップリーグでのデビュー起用を強いられた」と、南野のリーグ戦デビューを伝え、「南野は、前半で故障したマネとの交代という難しい仕事を託された。セネガル選手(のマネ)のプレーに近いものではなかったが、恥じるものでもなかった。なかなか良いプレーだった」と評価した。 また同紙は「クロップ監督が南野のプレミアリーグデビューを『格別だった』と認める」との見出しを取り、南野についての記事を別に掲載。クロップ監督が、試合後に「南野の動きは格別だった」とコメントしたことと、南野がふくらはぎの故障を抱えてプレーしていたことを説明した。その上で南野を「彼のプレーは壮観でないにしても、堅実なものだった。クロップ監督の試合後の説明(故障を抱えていた)によって、さらに(南野のプレーは)印象的なものとされた」と評価した。 ガーディアン紙は、リバプールの勝利を伝える記事の中で「RBザルツブルグから今月加入した南野がマネのポジションに入り、プレミアリーグデビューを果たした」と伝えた。 記事は「サラーが前半終了前に南野にパスを出していれば、彼がゴールを決めていたかもしれないという場面があった。だが、サラーは一人で行くことを選択し、ドハーティーのスライディングでシュートをブロックされた」と、フリーだった南野がボールを回してもらえなかった場面をピックアップ。「クロップは後半に4-4-2へフォーメーションを変更し、南野を右ミッドフィルダーに配置した」と南野のプレーを紹介した。