ふたご座流星群、13日夜~明け方が見ごろ 今年はどのくらい流れる? 月が明るいときの観察のコツは…
「ふたご座流星群」が12月14日にピークを迎えます。ふたご座流星群は三大流星群の一つとあって、多くの流星を見ることが期待できます。さて、今年はどのくらい見られそうでしょうか。 【写真】ペルセウス座にふたご座にオリオン座… 夜空に輝く流れ星の写真はこちら
14日明け方には1時間に40個ほど
12月14日にふたご座流星群がピークを迎えます。国立天文台によると、12日夜~15日明け方にかけての3夜が見ごろとなります。 中でも、最も多く流れ星が見られるのは13日夜~14日の明け方にかけてです。 13日夜は、午後9時ごろから流星の数が増えていきます。14日午前0時ごろに空の暗い場所でなら、1時間あたり30個ほどの流れ星が見られそうです。 さらに、14日午前3時~5時頃には1時間に40個ほどの流星を見られるかもしれません。 ただ、今年は15日が満月で一晩中明るい月明かりの影響を受けるため、流星が見えづらくなり、観察の条件はそれほど良くありません。 国立天文台は、「どの夜も月が明るく観察の邪魔になります。月が輝く空とは反対側の空を見たり、空の高い位置に月がある場合には少し低めの空を見たり することで、月明かりの影響を小さくすることができますので、観察の参考にしてください」と呼びかけています。
15分間は観察し続けるのがコツ
流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm~数cmほどのちりの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、光を放つ現象です。 ふたご座流星群は、小惑星フェートンが放出したちりの帯に地球が突っ込むことで起きます。地上では、ふたご座の方向のある1点から流れ星が放射状に飛んでくるように見え、この点を「放射点」といいます。 流星は放射点から飛び出し、夜空のどこにでも現れます。ふたご座の方向をじっと見るというよりは、夜空全体をぼんやりと眺めるといいでしょう。街灯などがない方角を見上げ、目が暗さに慣れるまで15分間は観察し続けるのがコツです。 レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できます。12月の夜はとても寒いです。防寒をしっかりして出かけましょう。