「ブラックフライデー」のセールで洋服をたくさん購入!→結局ほとんど着ていないけれど、どうすれば「無駄遣い」せずに済むの?
「ブラックフライデー」とはアメリカが発祥とされる大売り出しの日をさすものです。近年は日本でも大手流通企業などが「ブラックフライデー」を11月のキャンペーンとして打ち出し、現在ではかなり定着してきました。筆者もここ数年は必ず、大きなキャンペーンを行っているショッピングモールなどを巡る家庭内イベントを行っています。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介 今回は「ブラックフライデー」の歴史を知るとともに、バーゲンセールで無駄遣いをしないための手法について考えてみましょう。
ブラックフライデーは、いつから日本に上陸した?
アメリカでは11月の第4木曜日に「感謝祭(サンクスギビング)」が行われ、その翌日の金曜日は休日とする職場が多いため、商店が休日に買い物をする顧客を狙ってバーゲンセールを開催したのが「ブラックフライデー」の始まりと言われています。 「ブラック」という言葉は商売が「黒字」になること、また買い物客が殺到して「黒山の人だかり」になることを連想するために命名されたという説が有力であるようです。 共同通信の記事によると、国内では「日本トイザらス」が2014年から「ブラックフライデー」をはじめ、その後に大手流通のイオン・ユニーなども行うようになったとのことです。 カレンダーを確認してみると、10月31日の「ハロウィン」から12月のクリスマス商戦まで、小売店にとって大きなイベントがなかったのが11月です。この隙間を埋める意味でも、「ブラックフライデー」というイベントは小売企業にとって都合が良かったという側面もあるのではないでしょうか。 現在では年末前のイベントとしてかなり一般化してきている「ブラックフライデー」。実際に今年もイオンや楽天などでは大規模なイベントを実施することが告知されていますので、買い物を楽しみにしていた読者も多いでしょう。
「バーゲンセール」で無駄遣いしないためには
ブラックフライデーのセールでは、普段はやや高めの値段設定である商品が「半額以下」の価格で購入できるなど、目玉商品が数多く取り揃えられていることが特徴です。寝具や衣料品、家具や家電などの普段買わない商品が大幅値引きされ、つい手が出てしまうという経験をした人も多いのではないでしょうか。 ただ、その結果として「結局使わないもの」を購入してしまうのでは本末転倒です。小売店のキャンペーンに乗せられてしまわないためには、あらかじめ「バーゲン時のルール」を決めておくなど、無駄遣い防止への対策をしておくことが効果的です。 参考までに、筆者の家庭が実践している「無駄遣い防止対策」は以下のようなものです。 ●安いからと言って、デザインや機能で妥協をしない ●買うべき商品をリストアップしておき、「寄り道」をしない ●「割引率」は見ず、「値引き後価格」に注目して購入を決める ●それでも余計な商品を買ってしまったと気付いたら、なるべく早めにインターネットオークションなどで売却する また、ブラックフライデーをはじめとした大安売りのイベントでは「期間限定・数量限定」の商品が用意され、それを目当てにした来場客が開店と同時に殺到するような光景も多く見られます。 しかし、筆者は人間心理につけ込んだ、非常に危険なマーケティングだなと感じています。消費欲を刺激するのは宣伝の基礎ですが、一歩間違えば怪我人が出てしまうようなあおり方は、良心ある企業はするべきでないでしょう。 消費者としては「ブラックフライデー」に限らずバーゲンセール全般について、あくまでも生活の中のひとつのイベントを楽しむ程度の気持ちで参加し、本当に自分の家庭のためになる商品を確実に手に入れるように心がけたいものです。
まとめ
アメリカ発祥である毎年11月末の「ブラックフライデー」イベントは、2014年頃から日本でも見られるようになり、10年かけてかなり定着してきました。各種商品が大幅割引で購入できるチャンスではありますが、企業の宣伝に乗せられすぎないように注意が必要です。 ブラックフライデーに限らず、バーゲンセールにおいては商品の大幅割引につられて不必要なものまで購入してしまいがちです。あらかじめ買い物にルールを決めておくなどして、無駄遣い防止を心がけましょう。 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部