早めに手に入れないと一生乗れなくなる! 中古のタマも絶滅寸前な「2ストローク」ジムニーが人を引きつけるワケ
■しかしデメリットも多い
先にいいことばかりをお伝えしましたが、なにぶん旧い設計の車両とエンジンなので、欠点も複数挙げられます。 まずは巡航速度の上限が低いという点です。当時、パワーに優れた2ストロークエンジンとはいえ、技術力の限界というか、26馬力という出力でオフロードの走破性を優先させた低いギヤ比では、90km/hくらいが高速巡航の上限になってしまいます。いまの交通事情では左車線をときどき突つかれながら走ることを覚悟しないとなりません。 そして、次いでの欠点は燃費の悪さです。これもギヤ比の低さが絡んできますが、550ccという排気量に対して、燃費は平均9km/L以下という低さです。高速道路で長距離を移動するのはちょっと躊躇してしまう数値です。 また、2ストロークエンジンの宿命として、専用のオイルを燃料といっしょに消費しないとならないという点があります。このオイルの代金も燃費に加算されるため、燃費の数字は1~2kmほど下方修正しなくてはならないでしょう。さらに、いまは2輪も含めて2ストロークエンジンは生産されていないので、オイルの入手方法にも注意が必要です。ガソリンスタンドはアテにしないほうがいいかもしれません。長距離を走る場合は余分に積むなどして備えが必要です。 あとは、先にパワーに優れるとお伝えしましたが、それはあくまでも当時の話で、2代目中期以降の世代からはNAの4ストロークエンジンに対するアドバンテージも保てなくなっていたようです。 この記事を見て2ストロークエンジン搭載のジムニーに興味をもったという人は、もし購入するなら早めに動くことをオススメします。いま現在でも残存する台数はかなり少ないうえに、エンジンを始めとする補修パーツもいつ入手困難になるかわかりません。 本気で探すなら、ジムニー専門店に相談するのが近道でしょう。
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