日本一の高さ 紅葉スポット 九重"夢"大吊橋で意外な発見 【大分】
■夢大吊橋の実現にはどんな裏側があったのか
昔は滝の近くまで行くことができていたが、 地震や大雨で、たびたび滝に繋がる道が崩壊し、その姿を見ることができなくなっていた地域の人たち…。 「橋を作る!」語り継がれてきた夢物語が今なら実現できると、当時町長だった坂本さんは思ったのだったが、予想外の事態に直面する。 ちょうど、市町村の合併問題が同じ時期に起こってしまった。 坂本さんたちは「過疎債」(過疎地域とされた市町村が計画に基づいて行う、事業の財源として特別に発行が認められた地方債)を橋の建設に利用しようとしていたが、 同時に市町村の合併にも反対したため、県の裁量で利用が認められなかったのだ。 それを打ち破るのに大変な苦労があったと語る。
■驚きの入場者数を記録
莫大な建設費に、年間来場者数30万人という高い目標。 自信とともに不安も大きい中、ついにオープンの日を迎えた。 すると… オープンして24日で30万人を達成! わずか1年で230万8000人が訪れ、入場料収入だけで11億円と驚きの結果に。 ◆坂本和昭さん 「来場者があまりに多く、民家の方からトイレを借りるなどがあった。民家のみなさんが温かくしてくれたからよかった」
■魅力は景色だけじゃない!大吊橋を知ってもらうためのユニークな仕掛け
九重“夢”大吊橋は、一度見ただけではなく、リピートしてもらうことが大切だと清川さんは話す。 なんと、メタルバンドがこの橋をイメージした曲を制作しているそうだ。 橋が重い鉄でできているのでヘビーメタル、その名も「橋メタル」。 イメージソングを募ったりとユニークなPRにも挑戦している。 「できっこない」を実現した橋は、今も新たな夢に向かって挑戦し続けていく。
テレビ大分