フォーミュラE王者のウェーレインがデイトナ24時間デビューへ。すでにポルシェ963でのテストを終える/IMSA
パスカル・ウェーレインが、ポルシェのカスタマーチームであるJDCミラー・モータースポーツが走らせるの85号車ポルシェ963のドライバーラインアップに加わり、2025年1月23~26日にアメリカ、フロリダ州で行われるデイトナ24時間レースにデビューすることが決まった。 【写真】テストに続きレース本番でもパスカル・ウェーレインがドライブすることになる85号車ポルシェ963(JDCミラー・モータースポーツ) ABB FIAフォーミュラE世界選手権の現チャンピオンであるウェーレインは、すでに発表されているティメン・バン・デル・ヘルムとブライス・アロンとチームを組み、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕ラウンドである伝統の24時間レースでポルシェのLMDhマシンをドライブする。 ウェーレインは、今年11月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストでJDCミラーと共にテストを行った後、レース本番のデイトナ24時間にも同チームから参加する意思を示していた。 「僕はスポーツカーをドライブしたいと以前から思っていた。それはレーシングドライバーとしての僕の目標のひとつだった」とウェーレインは語った。 「いま、僕は耐久レースでも自分自身を証明するチャンスを得た。もちろん、とても嬉しいよ!」 「11月中旬に行われたJDCミラー・モータースポーツとのテストドライブはうまくいった。ポルシェ963は僕が乗っていたDTMドイツ・ツーリングカー選手権(GT3以前)のクルマを思い出させてくれた。快適だったよ」 「いまはサンパウロでの事故から回復している途中だが(編注:2024/25フォーミュラE開幕戦でマシンが上下逆さまになる大クラッシュに見舞われた)、1月にはフルスピードで走れるようにしたいと思っている」 昨シーズン、ポルシェのファクトリードライバーとしてフォーミュラEの初タイトルを獲得した30歳の彼はF1とDTMの両方での経験を誇り、とくに2015年には後者で最年少チャンピオンを獲得している。 2022年には今季のIMSA GTPでチャンピオンとなったポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとともに36時間耐久テストにも参加したが、当時はファクトリーチームでのさらなるチャンスにはつながらなかった。 なお、デイトナデビューを控えるウェーレインのポルシェ・フォーミュラEのチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタも、インターユーロポル・コンペティションのLMP2ラインアップに加わっており、同じく来年1月にデイトナのグリッドに並ぶ予定だ。33歳のポルトガル人は2018年のレースにジャッキー・チェン・DCR・JOTAから参戦した経験がある。 [オートスポーツweb 2024年12月20日]