「おしん」ロケ地の温泉街、混雑深刻 マイカー規制実験スタート
大正ロマン漂う景観が人気の観光地で、テレビドラマ「おしん」のロケ地としても知られる山形県の銀山温泉で、温泉街の混雑や雪の影響による渋滞などオーバーツーリズム(観光公害)が深刻化している。地元の尾花沢市は日帰り客を対象にマイカーの乗り入れを規制する実証実験を23日から始めた。 【写真まとめ】多くの訪日客らでにぎわう銀山温泉 銀山温泉を訪れる観光客は年間約33万人とされる。特に冬の時期、温泉街にガス灯がともる幻想的な風景を見ようと多くの日帰り客や訪日客らでにぎわう。 マイカー規制は温泉街の手前約1・5キロにある「大正ロマン館」の駐車場で車を降りて有料のシャトルバスに乗り換える「パークアンドライド」方式。バス料金は1人1日500円。特に混雑が予想される午後4~8時は事前予約制にした。 尾花沢市の斉藤孝行商工観光課長は「まずは実態を把握して、課題を解決していきたい」と話す。実証実験は来年1月6日まで。7日から2月末までの期間は銀山温泉組合がマイカー規制や温泉街への入場を制限するためシャトルバスなどの事前チケット購入を求める予定だ。【竹内幹】