頭のいい人はなぜ厳しい締め切りも余裕なのか…一瞬で「すぐ行動できる人」に生まれ変わるとっておきの方法
■「理想の自分を体現している人」はだれか もちろん、『X-MEN』の熱心なファンでなくても、この方法は使える。自信がなくて先延ばしにしてきた物事を思い浮かべてみよう。新しい趣味を始める、副業に挑戦するといったことだ。 これらを問題なく実行してしまう、自分の分身を想像しよう。自分にはない自信、勇気、決断力、(あえて言うなら)規律といった資質を体現しているのは誰だろう? 次に、その分身になりきってみよう。ひとりになれる静かな場所を見つけて、しばらくのあいだ、もうひとりの「自分」に変身してみる。分身の姿勢や声、考え方を取り入れてみる。 練習をすればするほど、恐怖心や先延ばしを乗り越えたいときに、バットマン効果を簡単に発揮しやすくなる。マントラ(呪文)やアファメーション(自己宣言)、すなわち、自分の分身の考え方を表す、短くて力を与えるフレーズをつくるのも効果的だ。勇気や意欲を出したいときに、その呪文を唱えるのだ。例を挙げよう。 ---------- 私には自信がある 私は何も怖くない 誰も私を止められない ---------- 安っぽく聞こえるかもしれない。しかし、その効果は驚異的だ。こうしたマントラやアファメーションは、自分(やその分身)には、想像もつかないほどの力が秘められていることを思い出させてくれる。 ---------- アリ・アブダール 医師、インフルエンサー ビジネスとの両立で忙しい日々を過ごしていたケンブリッジ大学での医学生時代に「生産性の科学」に目覚める。イギリス国民保健サービス(NHS)で医師として働きながら、健康的で、幸福で、生産的な生活を送るための方法についてYouTubeで情報発信を開始。数年後、エビデンスに基づいた彼の動画やポッドキャスト、記事は、世界中の数億の人々から支持されるようになった。2021年、医師の仕事から離れ、人生を豊かにするための科学的な方法を世に広めるという仕事に専念。著書に『Feel Good 快適な努力で最高の成果を上げる方法』(東洋館出版社)がある。 ----------
医師、インフルエンサー アリ・アブダール