最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング56位。J参戦後最多の動員! 快進撃を見せたのは?
2024シーズンの明治安田Jリーグは全日程を終えた。長い戦いの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1~J3の全60クラブのホームゲーム入場者数を集計してランキング形式で紹介する。
56位:福島ユナイテッドFC 本拠地:とうほう・みんなのスタジアム 収容可能人数:5,710人 平均入場者数:1,800人 福島ユナイテッドFCは今季のJ3リーグで5位にすべり込み、最終的にはJ2昇格プレーオフまで辿り着いた。しかし序盤は大苦戦。開幕10戦で2勝2分け6敗と振るわず、第10節のSC相模原戦に0-1で敗れたあとに18位まで落ち込んだ。 福島の快進撃はこの直後、第11節いわてグルージャ盛岡戦から始まる。この試合に9-0というスコアで大勝をおさめ、J3の1チーム最多得点記録を更新してから、第18節まで勝ち点「21」を稼ぎ出した。6月23日のFC大阪戦に2-0で勝利したあと、自動昇格まであと一歩の3位まで順位を伸ばしている。 なお、プレーオフではリーグの最終順位で上回られた松本山雅FCに引き分けたため、惜しくもJ2昇格を逃してしまった。 今季のスタジアム平均入場者数は1,800人と、J3の中でも下位クラスだが、今年はポジティブな要素も見出せる。最終順位「5」は2021シーズンに並んでJ3加入以来最高の成績だが、当時は新型コロナウイルスの影響により平均入場者数877人にとどまった。対して今季の1,800人はクラブがプロカテゴリーに移行して以来最多である。 とりわけ8月31日のギラヴァンツ北九州戦で行われた「5000人プロジェクト」の影響は大きく、縁日などが開催されたこの日は5,471人が来場した。収容可能人数の5,710人に迫る動員を達成したプロジェクトが、平均入場者数を大きく引き上げた。 昨季はJ3で15位と、成績にやや波があるのが福島の特徴だが、今シーズンの戦いを今後も見せられれば集客面にもポジティブな効果があるはずだ。来季こそ、J2昇格に向けて捲土重来を図る。
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