「新NISAを今すぐ解約して二度と手を出すな」という森永卓郎さんが唯一持ち続ける"例外銘柄"の種類
■経験から伝えたい「資産整理の2つのポイント」 この場合、可能性のある印鑑を銀行で一つずつ試してみるしかないのだが、ここで注意すべきは思い込みだ。 思い込みとは怖いもので、こんな猫ちゃんのイラストの入った印鑑を通帳に使用するはずがないと候補から外して銀行に出かけたことがあった。最終的には、そのイラスト入りの印鑑が通帳印だった。 どうしてもわからないという時は印鑑変更をする必要があるのだが、同じ「銀行」というカテゴリーであっても、本人確認が必要だと身分証明の提示を求められるところもあれば、求められないところもある。すぐにやってくれるところもあれば、何日もかかるところもある。 忍耐力も求められる。 私は2024年6月にすべての銀行回りの手続きを終えた。だが、ただ一つ、暗証番号がわからなくなってしまったネットバンクが残っていて、ここは、暗証番号を変更できるまで、4週間もかかった。 ここで私の経験から資産整理のポイントを伝えると、 ①資産リストは金融機関名と資産内容だけでなく、通帳の保管場所、その通帳で口座を開いた時に使った印鑑、暗証番号をセットとして捉え、資産リストを完璧にしておくこと。 ②通帳を一本化する場合には、思いのほか時間がかかることを考慮したうえで、なるべく早い段階で動き始めること。 この2点を守ることが必須だと思う。 ■最近の株価乱高下は、バブル崩壊の前兆である 私には、銀行とは別に証券会社との取引もあった。 ただ、私はもうすぐバブルが崩壊して株価が暴落すると判断しているので、株式に関しては数年前から少しずつ処分を進めていた。 最近は株価が乱高下するようになっているが、これはバブル崩壊の前兆だ。 一度バブル崩壊が始まると、株価の下落は長期間続く。例えば1929年のニューヨークダウ下落は3年近く続き、株価は8割以上下落した。1989年末から始まった日本の株価暴落は9年近く続き、この時も株価は8割以上下落した。 新NISAが始まって、世界株やアメリカ株の投資信託に、すでに国民のお金が10兆円も流れている。 しかし、そうした投資は、カネをドブに捨てるようなものだ。バブル崩壊にともなって株価が大幅に下落するだけでなく、今後の円高も加わって、投資資産の価値が9割以上棄損するとみられるからだ。 このところ続いている円安は、日米金利差が原因だとか、日本の国力低下が原因だと、いい加減なことを言う「経済の専門家」が多いが、それは真っ赤なウソだ。 為替レートは、単に通貨の交換比率で、一時的には投機によって相場が大きく変動するが、長期的にみると、同じものが同じ価格で買える「購買力平価」に落ち着いていく。