佐々木朗希はどこまで活躍できる!? 海外FA・ポスティング「MLB挑戦組」実力ガチ査定!!
■菊池、藤浪、上沢はどこへ? 最後に、すでにMLB経験がある投手たちの動向も見ていこう。今季途中に移籍したアストロズで5勝1敗、防御率2.70と奮起し、FA市場で注目度を高めているのが菊池雄星だ。 「投手の魔改造に定評があるアストロズで、データに基づいた配球やボールの回転・軌道の改善をしたことで活躍につなげました。今季なぜ良かったのかを本質的に理解できているかどうかで、新チームでの成績も変わります。 サイ・ヤング賞3回のジャスティン・バーランダー(アストロズ)でさえ、アストロズからメッツに移籍した途端、成績が悪化。来季は菊池の真価が問われます」 メッツからFAの藤浪の動向も気になるところ。MLB挑戦2年目の今季は一度もメジャー昇格できず。このオフはプエルトリコのウインターリーグに参戦している。 「今季はキャンプで千賀から教わったフォームを試して肩を痛め、シーズンの大半を棒に振りました。ただ、今は2023年中盤以降の投げ方に戻しています。 現実的にはリリーフでメジャー生き残りを模索することになりますが、本人は先発へのこだわりが強く、プエルトリコでどれだけアピールできるか。日本球界復帰の可能性もあるかもしれません」 MLB挑戦1年目の今季、レッドソックスで2登板に終わった上沢直之はどうか? 「自分本来の型や良さを見失い、右肘まで故障。30歳を超え、この状態でマイナーから這い上がるのは厳しく、現実的にはNPB復帰を目指すのではないでしょうか。 古巣日本ハム復帰を望む声も多いですが、先発投手が抜ける巨人、ロッテ、ソフトバンク、オリックス入りもありえます」 注目選手、高額年俸選手から順に移籍先が決まるMLB。そのため、全体的な動向が判明するまでに時間がかかることも珍しくない。長く、熱いストーブリーグになりそうだ。 文/オグマナオト 写真/時事通信社