マクラーレンがポールポジション最有力候補? ノリスがFP3最速。リカルド6番手、角田裕毅9番手とRB好調|F1ハンガリーGP
ハンガロリンクを舞台に開催されているF1第13戦ハンガリーGP。2日目のフリー走行3回目ではマクラーレンのランド・ノリスが最速タイムをマークした。RBの角田裕毅は9番手だった。 【リザルト】F1 2024 ハンガリーGP フリー走行3回目 初日は路面温度が60度に達するほどの暑いコンディションだったが、2日目の天候は曇り。日差しが遮られ路面温度は40度、気温27度という状況の中1時間のセッションがスタートした。 セッション序盤はガレージに留まり、コースインのタイミングを待つドライバーも多かったが、今回アップデートを投入しているレッドブル勢はハードタイヤで精力的に周回。フェルスタッペンが早速1分18秒312をマークしてトップに立った。 一方キック・ザウバー勢はミディアムで、マクラーレン勢とアストンマーティン勢はハードタイヤとミディアムタイヤの両方で、1周のみ走ってピットに戻った。決勝レースを見据えたタイヤの“皮むき”だろう。 各チームの動きが活発になったのは、セッションが15分を経過してから。大部分のドライバーがソフトタイヤを使用してアタックラップを実施した。ただ、この間もレッドブル勢はハードタイヤで入念に走行していた。 まずマクラーレンのランド・ノリスが1分16秒931でトップに浮上。僚友オスカー・ピアストリとの間に角田が1分17秒405で分け入った。その後角田を上回ってダニエル・リカルドが2番手につけるなど、RBは低中速域のハンガロリンクで一発の速さを見せた。 FP3は路面温度が低かったためか、ソフトタイヤでも複数回にわたってアタックが可能だった。メルセデスのジョージ・ラッセルは、ユーズドのソフトタイヤで1分16秒826をマーク。タイムシートのトップに立った。 メルセデスは残り20分というところで、このセッション2セット目のソフトタイヤを投入。ラッセルは1分16秒564まで自身のタイムを引き上げ、チームメイトのルイス・ハミルトンも0.222秒差で2番手につけた。 レースではソフトタイヤが使えないと判断してか、これに続いて他チームのドライバーも積極的に新品ソフトタイヤを投入。セッション終盤までアタック合戦が行なわれた。 そんな中ノリスが1分16秒098を記録し、メルセデス勢を上回ってトップに浮上。ピアストリも2番手につけた。フェルスタッペンもここでソフトタイヤを履いて3番手タイムをマークした。 残り6分を切ったところでハミルトンがターン9でスピンを喫したが、幸い再び走り出すことができた。そのためセッションも赤旗中断にはならず、1時間のセッションが終了するまで各車は走行を続けた。 結果的にFP3ではノリスが最速。ピアストリ、フェルスタッペンというトップ3だったが、フェルスタッペンはノリスから0.281秒と差をつけられた。今季途中から時にレッドブルを上回るマクラーレン勢がハンガリーGP予選でも速さを見せるのだろうか。 4番手ラッセル以下トップ10は、フェラーリのカルロス・サインツJr.、リカルド、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボン、ハースのニコ・ヒュルケンベルグ、角田、ハミルトンという並びだった。 RBとしては、予選前最後のフリー走行で2台が揃ってトップ10入り。6番手リカルドと9番手角田の差も0.092秒と、マシン特性に合ったハンガリーGPで1発のアタックという点で期待感をのぞかせた。
滑川 寛