【バスケ】B2開幕2連勝の福井ブローウィンズ 琉球をモデルケースに“不毛の地”でバスケ文化醸造目指す
徹底した遂行力 満田丈太郎「選手一人ひとりのレベルが高い」
開幕2連勝スタートを切った福井。2日間を通して際立ったのは、その遂行力の高さだ。第2戦に関しては、福井が全てのクォーターの最後のポゼッションでクオリティの高いオフェンスを展開し、木村が9得点を記録している。偶然なのか、意図的にコントロールしたのかは定かではないが、試合全体を通して「ゲームプラン通りだった」と伊佐HCは口にする。 オフェンスだけではなく、ディフェンスでも信州を76得点に抑え、3P成功率もわずか23.8%に抑え込んだ。それは、徹底したゲームプランの遂行による成果だった。以下は指揮官による第2戦後の言葉だ。 「ディフェンスの部分は、3Pを栗原(ルイス)くんに4本やられましたけど、そこは(ゲームプランとして)ケアをしていたので反省点かなと思います。他は、ほぼほぼプラン通りできて、やられ方も僕の想定通りでしたので、選手の遂行レベルはとても素晴らしかったなと思います」 遂行力と言葉にするのは簡単だが、チームの決まりごとや相手の特徴を頭に叩き込み、それを表現するのは決して容易なことではない。なぜここまで高い遂行力を発揮できたのだろうか。キャプテンの満田は分析する。 「今日(第2戦)に関しては、シュートや3Pシュートが得意な選手はしっかりと抑えよう、とできていました。普段の練習からいろんなシチュエーションをイメージしながらやっているので、今日は3Pシュートを打たせたくない選手には打たせないというのを、普段の練習のイメージ通りのまま試合でできたというのが遂行力の高さになっていると思います。みんなアジャスト力(がある)。多分1歩2歩の違いとかは出てくると思うんですけど、しっかりそこを早くアジャストして、ポジションもちょっとシューター寄りにしたりとか、この選手は少し中にいたりとか。選手一人ひとりのレベルが高いのは遂行力の高さに繋がっていると思います」 オフェンスでは、信州の大黒柱であるウェイン・マーシャルが欠場したことで、相手のウィークポイントであるインサイドを徹底的に攻め続けた。ペイントエリア内での得点は32得点を獲得し、第1戦でつかまった渡邉飛勇や狩野富成のブロックにはバックカットやハイローの合わせ、ドライブからのキックアウトなどで対応。ローソンの4アシストを筆頭に、ビッグマンのアシスト数が伸びているのもゲームプランを遂行できた結果に違いない。