まだファクス使用、公立小中学校の8割近く…前年度より2割下がったが全廃に遠く
文部科学省が今年9~11月に行った調査で、公立小中学校の8割近くが、連絡業務にファクスを使っていることがわかった。前年度調査より2割程度下がったが、文科省が打ち出している2025年度中の原則廃止方針とは依然、隔たりの大きい実態が浮かんだ。 【写真】内申書、中学校の間でなぜこんなに違うのか
調査は全国の公立小中学校を対象に行われ、約2万6000校が回答した。日常業務で「使用している」と答えた学校の割合は77・1%。前年度調査では95・9%に上っていた。
ファクスでやりとりをしている相手(複数回答)は「民間事業者」(68・5%)、「自校以外の学校」(46・0%)、教育委員会(42・7%)、「役所・役場」(30・5%)、「給食センター」(26・7%)の順に多かった。
デジタル化に未対応の地域の小規模事業者以外に、公共機関との間でもファクス使用が続いていることから、文科省の担当者は「行政全体でも、なるべく見直しを進めてほしい」としている。