「ミンティア」コロナ禍の“どん底時代”乗り越え拡大 練り上げたコミュニケーションと3つの基本ニーズに対応した商品展開が奏功
ブランドコミュニケーションに加えて、商品にも磨きをかける。 商品は、エチケット・気分転換・眠気覚ましの3つの基本ニーズに対応したものを取り揃えている。 小粒と大粒(タブレット)の両タイプに注力し、それぞれで異なるニーズに対応していく。 「我々としては大粒だけではなく小粒の価値もしっかり伝えていく。ユーザーの数をみると、小粒はまだまだ多い。大粒には持続的なリフレッシュの価値がある一方で、小粒には瞬間的なリフレッシュの価値があり、またそのときの気持ちによって一度に食べる粒数を増やしたり減らしたりしてアレンジできる」と説明する。 小粒の基幹アイテムは「ワイルド&クール」。9月2日には、気分転換ニーズに対応した「シャインマスカット」と「せとか」のフルーツタブレット2品を新発売した。 「フルーツ系は買い回りユーザーが手に取るきっかけになりやすい。ブランドの入り口として嗜好性を際立たせて、おいしさを意識している。2品のコンセプトはご当地を味わうタブレットで、旅先で果実を食べているような特別感・満足感で気分転換できるように仕立てた」と語る。 フルーツタブレットは半期ごとに新商品を投入。3月には、希少価値の高い果実の風味を楽しめる国産果汁粉末を使用した 「黄金桃」と「湘南ゴールド」の2品を発売した。
大粒の「ミンティアブリーズ」で23年10月にリニューアル発売して大化けしたのは「クリアプラスマイルド」。 緑茶ポリフェノール量を従来品の1.5 倍に増量し、口に入れた瞬間に感じる甘みと後味の甘さを抑えて、おいしさを維持しながらよりスッキリとした味わいを実現。 加えて、ミントフレーバーなどによるマスキング効果を表すコピーを従来の“息クリア”から“息みがき”に変えたことが奏功して急伸し好調を維持している。 「ミンティアブリーズ」でエチケット領域をさらに広げるべく今年4月に発売した「レモンライムドレス」でも手応えを得る。 同商品は、“息にドレス 香りをまとうタブレット”をコンセプトにレモンライムカプセルを配合したもの。 「商品では機能価値を強化しながら、ブランドコミュニケーションではリフレッシュした先のなりたい気持ちに自由自在になれることを伝えていく。『レモンライムドレス』では立体的にコミュニケーションして定着しつつある」という。