大谷翔平がもうカリスマ化?安倍トランプ会談で話題になりボクシング世界王者・井上尚弥も「オーラがある」
右肘リハビリ途中で来季の見通しはまだ立たない
スポーツ界、芸能界には「オーラが見える」と言われるカリスマが数多く誕生した。世代や国境を越えるスーパースター。古くは、カール・ルイス、長嶋茂雄、アイルトン・セナ……近年ではイチローだろう。 日米で数々のタイトルを獲得、メジャーで通算3000本安打を成し遂げているイチローには、記録は遠く及ばないが、記憶に刻まれるインパクトは残した。そう野球に詳しいわけではない井上にしても世界を舞台に戦うアスリート同士だからこそわかるカリスマの匂いを大谷に感じたのかもしれない。 柔和な笑顔。ソフトな物腰。メディアのどんな質問に対しても噛み付くわけでもない。決して近寄りがたいわけではないが、その肉体には圧倒的な存在感があるのだ。 プロスポーツ大賞は、日ハム時代に続き2年ぶり2度目の受賞になった。 「何度いただいてもうれしい。評価していただき凄くうれしい」と、素直な感想を口にした。最後は右肘のトミー・ジョン手術で終えることになった激動のメジャー1年目をふりかえり、「色々あった1年。ひとことでは言い表せないが、楽しく野球ができたのが印象的。いいときも悪いときもありましたが、それ自体を楽しむことができた」と、納得のいくルーキーイヤーであったことを強調した。 現在は、右肘のリハビリの第一段階。次の段階へ進む前に米国アナハイムに戻って精密検査を行う予定で「そこまで無理に上げることなく、引き続きのメニューとなる。やることは変わっていないが、充実したトレーニングはできている。(今)地味なことをしっかりとやっておけば実戦にスムーズに入っていける」という。 だから来季の見通しや目標を聞かれても答える材料がない。 「まだリハビリを行っている段階。シーズン中もおそらくリハビリと並行しながらになる。なるべく早く実戦に入って早くチームの戦力に戻れるように。まずはそこを目指して頑張りたい。どの時期に帰ってこれるかはわからない。どれくらい打席に立てるかもわからない。来年がどういう1年になるかもわからないが頑張りたい」 大谷の帰国時の合同会見で喋った内容と寸分も違わなかった。ゆえにポスティングによるメジャー移籍が秒読みに入っている西武で花巻東高の尊敬する先輩でもある菊池雄星との対決の可能性を聞かれても「そこも実戦に戻ることができて継続的に(試合に)出られる状態なら、もしかしたら(対戦が)できるところもあるのかなと。でもまずは戻ること」と答えるに留まった。 来季は打者1本で勝負する。リハビリ途中にアクシデントがない限り、開幕に間に合わなくとも4月下旬には戦列に復帰できるだろう。 天才は天才を知るという。 ボクシング界の“モンスター”井上、モータースポーツ界のサラブレッドらがカリスマと認めた大谷翔平のメジャー2シーズン目は、新たなる伝説のスタートになるのかもしれない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)