ビックカメラがECサイト「ビックカメラ・ドットコム」、AI活用で商品掲載数2倍をめざす取り組みとは
ビックカメラはこのほど、ECサイト「ビックカメラ・ドットコム」の品ぞろえ拡充に向け、Lazuliが提供するクラウド型商品マスタ「Lazuli PDP」を採用した。 ビックカメラグループは2029年8月期を最終年度とする中期経営計画で、ビックカメラ・コジマ・ソフマップの主要物販3社のEC売上高1602億円を目標に掲げている。「EC事業の変革・リピーターの育成」を重点施策にあげており、ビックカメラ単体ではEC売上高860億円まで拡大する方針。3年後までに商品掲載数を約2倍にするため、「Lazili PDP」を導入した。
「Lazuli PDP」は、商品に関するあらゆるデータを統合し、データの使用形式に応じて最適な形に構造化するSaaSサービス。Lazuliが独自で収集した膨大な商品データを利用し、適切なフォーマットにデータを自動で整備する。商品登録のリソースを削減しながら、ECサイトの品揃えの充実化を実現。顧客体験向上に寄与する検索において使用可能なタグ情報やキーワードの拡充も行う。利便性の高いECサイトの構築にも貢献するという。
ビックカメラは9月に「Lazuli PDP」を導入、商品情報の拡充・整理を進める。AIにより商品情報を自動収集しECサイトの商品情報を充実、掲載商品数を増加させることで、顧客体験を向上させる狙い。
「ビックカメラ・ドットコム」では、商品の掲載数や各商品ページにおける情報量の増加によりデータ収集にかかる時間や労力が負担になっていたという。商品掲載数の拡大に向けて、商品情報を機械的に拡充する必要があり「Lazuli PDP」の導入を決めた。これまで「ビックカメラ・ドットコム」では、担当者が個別に商品情報を調査、収集していたが、「Lazuli PDP」の導入によって作業を自動化し作業負担を大幅に軽減する。