共産党、参院選公約を発表(全文3)最賃1500円は当たり前の数値
最賃1000円はどうやって実現できるのか
FACTA:もう1点伺いたいのは最賃のほうでございますが、これは今、ご存じ、東京は確か985円ぐらいで、ほかは750円ぐらいのところがだいぶあります。すると、直ちに1000円というのはどういうふうに実現できるのか。それから1500まで速やかにということですが、これも750円のところからしたら倍ですけど、これはどういうシナリオで考えておられるのか、やはり伺いたい。 それからきのう、立憲の側は5年間でという年限を切って1300円と。これもそれが本当にできるのかと私は疑問だったんですけど、同時に全国一律というのが、地方の中小企業などのことを考えたらそれが果たして現実的なのか、あるいはそれが正しい政策なのかって私はよく分からないですけど、その辺の整理の部分を伺いたいです。 志位:私たちの最低賃金の政策は、ここに書いてありますように、直ちに全国どこでも1000円に引き上げる、そして1500円を速やかに目指す、そして全国一律の最賃をつくると、これで成っているんですね。1000円と言ったのは、そして全国一律と言っております。肝の部分はやっぱり全国一律なんですよ。おっしゃったように、東京では1000円に近いところまで来ていますが、一番低いところは七百数十円ということで200円以上の差があります。年収にしますとだいたい45万円ぐらい違うわけですね。 ですから、そうしますと、もう本当に地域からどんどん労働力が流出して東京や大都市に集まってしまうという、地域を疲弊させる構造の1つのファクターになっているわけですね、最賃そのものが。ですからこれは全国一律がどうしても要る。これは多くの国でいわれていますしね。それから生計費を比較しまして、例えば東京と地方で生計費が違うってことはないんですよね。だいたいどの比較でもそんなに大差がない。ですから、それから考えても全国一律にしていく、これはどうしても必要だというのが私たちの考えです。