しっとりジューシー!感動の「たたきごぼう」は「ごま油」が隠し味でした【ちょこっと漬け#123】
kufura
料理研究家の沼津りえさんが、手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を動画で楽しく紹介する連載企画。 【写真8枚】ごま油が決め手!「たたきぼう」の作り方を写真で見る。驚くほどやわらかくジューシーな仕上がりです! 今回は、お正月におすすめな「たたきごぼう」を紹介します。パサパサしがちなごぼうをしっとりさせる秘密は、なんと“ごま油”! 食材をやわらかくするごま油の効果で、驚くほどやわらかくジューシーに仕上がるんです。
パサつきやすいごぼうが、驚くほどやわらかに!
沼津さんの「ちょこっと漬け」の中でも、特に人気の“ごま油漬け”シリーズ。今回はパサつきやすいごぼうを漬けてみたところ、今までにない「たたきごぼう」が誕生しました! 「いつもはパサパサするたたきごぼうが、こんなにしっとりするなんて!と、衝撃を受けた一品です。ごま油には食材をやわらかくする効果があり、硬いごぼうもしっとり仕上げてくれます。白すりごま×ごま油でごまの風味もよりアップ! お正月だけなんてもったいない。普段のおかずによく作っているんですよ」(以下「」内、沼津さん) ごぼうのパサパサ……気になりますよね。そして、たたきごぼうに“ごま油”とは、意外すぎる! ぜひ、作り方を知りたいです!
【材料】(作りやすい分量)
ごぼう・・・1本(150g) 白すりごま・・・大さじ2 ごま油・・・大さじ1 しょうゆ・・・小さじ2 きび砂糖・・・小さじ2
【作り方】
(1)ごぼうを叩く ごぼうは表面の汚れをしっかり洗い、まな板にのせて麺棒で叩きます。その際、ごぼうを回しながら割るようにして叩いてください。叩き終わったら5cmの長さに切り、四つ割り~六つ割りにします。 「ごぼうの皮は削ぎすぎると風味がなくなってしまうので、よく洗えばOKです。叩くことで、味が染み込みやすくなります」 (2)ごぼうをゆでる 沸騰した湯500ml(分量外)に酢小さじ1(分量外)を入れ、ごぼうを3~4分ほどゆでます。ザルにあげて水気を切り、粗熱を取ります。 「酢水でゆでると色よく仕上がります。アクが抜けて、土臭さも取れるんですよ」 (3)調味料を混ぜる 保存容器に白すりごま、ごま油、しょうゆ、きび砂糖を入れてよく混ぜ合わせておきます。 (4)ごぼうを入れてなじませる ごぼうの水気をしっかり拭いて、保存容器に加え、全体をなじませます。 「ごぼうはまだ温かいうちに漬け込んだほうが、味がキュッと染み込みます」 (5)冷蔵庫で1時間以上置く 全体がなじんだら、冷蔵庫で1時間以上置きます。 (6)できあがり! 1時間置くと、ごぼうがしっとり! 保存期間は冷蔵で4~5日が目安です。 ひと口食べると、ごぼうがジューシーで……感動! ごぼうはポリポリ&シャキシャキのイメージですが、そこにジュワッとしたしっとり感がプラスされて、まさにこれが“ごま油”の力! ごぼうの繊維にごま油がジュワッと染み込んで、なんとも絶妙なしなやかな食感なんです。パサパサしていないので食べやすく、いくらでも食べられてしまいます。 「ごぼうを炒めものにすると火を通すのが大変ですが、一度ゆでているので、これならアレンジも簡単。豚肉と一緒に炒めたり、牛肉で巻いたりすれば、立派なおかずになりますよ。ゆでささみと和えたり、マヨネーズを混ぜたり、ごぼうサラダにしてもお手軽です」 ごぼうってきんぴらごぼうや豚汁など、使うメニューがマンネリしがちで、さらに硬くて切るのもちょっと面倒……正直、使いづらい野菜でした。さらにたたきごぼうもお正月には作りますが、日々のおかずになるなんて目からウロコ! 作り方も簡単で、忙しい時に作っておけば日持ちするし、パパッとお肉と炒めたらおかずになる。こんなにも便利だったんだと、沼津さんの言葉の通り、我が家でも常備菜になりました。 お正月はもちろん、いつもの家ごはんにもおすすめです! ぜひ、みなさんも試してみてくださいね。 取材・文/岸綾香