阪神佐藤と横浜DeNA牧のスーパールーキー2人は史上初のインスタコラボ企画で何を語ったか…本音を明かした三振論
初体験となるプロの世界を「(遠征の)移動が大変。プロ野球ってこんなに過酷でしんどい職業なんだなと感じている」(佐藤)「テレビで見ている以上に過酷」(牧)とし、東西の遠征とプロの過密日程に「疲れる」と本音を語り合った。 興味深かったのは、互いに「凄いと思う選手」を打ち明けたところ。佐藤はマルテの名前を挙げた。 「選球眼が段違い。相手のピッチャーからすればめちゃくちゃ嫌だろうし、フォアボールを欲しいところで選ぶし勝負強い。外国人ぽくない。逆方向にも打つ」 一方の牧が挙げたのがキャプテンで昨年の首位打者の佐野だ。 「打率をしっかり残す。打たない日はないんじゃないかというくらい常にヒットを打っているイメージ。今も.328(セの首位)を打っていてキャプテンらしい人格で面白い人」 先のオールスター戦で、佐藤はセ・リーグのベンチ内で佐野と話す機会があり、その意見に同調。佐藤は、そこで佐野から聞いた話として「牧がいつも僕の結果を気にしていると聞いたけど?」と質問すると「間違いないです」とあっさりと認めた。 互いを含め、同期の新人の活躍については、かなり意識をしているようで、2人揃って「意識している人は?」の質問に侍ジャパンに選出された広島の守護神、栗林の名前を挙げた。 「相手より何が優っているか?」というテーマの問答も面白かった。 5盗塁の佐藤が「足の速さ」と答えると、盗塁ゼロの牧が“禁断のワード”を佐藤にぶつけた。 「三振の数かな(笑)。阪神ファンの方には申し訳ないです」 現在、牧が62で佐藤が両リーグワーストの121。倍ほども違う。 「プロ野球で最下位ですから」と佐藤が自虐的に笑って反応した。 牧が「僕も三振するとむちゃくちゃひきずっていた。(三振したら)開き直っていいのでは?」と返すと佐藤から逆にアドバイスが飛ぶ。 「一番多い僕が言うのもなんだけど気にしない方がいい」 「そうだよね。三振を気にし始めて一回(成績が)落ちた」 「気にし始めたら、とことんはまっちゃうから」 メンタルの影響を問題にした三振論。三振の多さを批判されることが少なくない怪物ルーキーの本音と哲学がかいまみえた。 インスタ後のメディア対応では「ここだけは負けたくない点は?」との質問も飛び、佐藤が「ホームランの数だけは負けたくない」と答えると牧は「ホームランでは勝てないので打率だけは負けないように」と返答した。現在、佐藤が20本、打率.267、牧が12本、打率.277。 2人で切磋琢磨することがモチベーションにもレベルアップにもつながることは間違いない。「互いに盗みたい点」についても、それぞれがこう語った。 「打率が高いしヒットを打つ技術。外野から見て凄いなと。守備でも牧はセカンドを守れる。何かを盗めるんじゃないかと注目している」(佐藤) 「ホームランは軽く振っているように見える。ボールのバットへの乗せ方が上手い。盗めるなら盗みたい。あのガタイで走れるし、自分も走れるように(笑)」(牧)