キャベツ1玉861円!?「日々の生活だけでカツカツやわ」 終わりの見えない値上げラッシュ…2025年も消費者に厳しい状況続くか
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1月だけで値上げが予定されている食品の品目数は「1380」。さらに、4月までに値上げ予定の食品数は6000品目以上となり、今年は去年を上回る値上げラッシュとなる見通しです。 1月6日、大阪市内のスーパー「越前屋」に行ってみると… (越前屋 稲岡総司さん)「キャベツが去年あたりから全然値段が下がらなくて、今1玉で税込み861円。かなり高いです。(Q今までにない?)ないですね。正直キャベツなんて安いときなんか1玉100円であるんでね」 キャベツだけではありません。白菜は1玉537円と例年の2倍。大根も例年の4倍の価格に。さらに、米やタマゴなども価格の高止まりが続いています。 (越前屋 稲岡総司さん)「(Qなぜこんなに高い?)物流コストと気候変動。あと、賃金も上がっているんでね。値上げになる状況がそろいすぎているんですよ」 帝国データバンクによりますと、今年1月から4月までに値上げが決定している食品や飲料品は、パンや冷凍食品など6121品目にものぼります。終わりの見えない「値上げラッシュ」。私たちのお財布にとって厳しい状況が続きます。 (客)「もう高い。何もかもが高いから(買い物かごに)何も入れられへん。(店内)1周しました。(Q1周して選んだのが?)これだけ」 (客)「ものすごく高いね。キャベツが600円、700円するもんね。もう孫のお好み焼きも作れないですね、高くついてね」 (客)「もう全部高いやろ。日々の生活だけでカツカツやわ。今もう暖房も入れてないもん。節約してもどんどん貯金が減っていくわ」 (越前屋 稲岡総司さん)「(Q2025年はどうなりそう?)ほとんどの商品が値上がるかどうかそこまではわかりませんが、値下がりの見込みはないと思います。(Q私たちの生活は、より…?)厳しくなると思います。まだまだ厳しいと思います」 そして、1月にも行われるかもしれない日銀の追加利上げ。去年、日銀はマイナス金利の解除に踏み切り、17年ぶりとなる“金利がある世界”となりました。すでに銀行などでは預金や住宅ローンの金利の引き上げを発表していますが、さらなる利上げでその影響は大きくなりそうです。 1月6日、石破総理は年頭会見で「賃上げと投資が牽引する成長型経済を実現いたします」と、経済成長を強調しましたが、果たして2025年、私たちの暮らしはどうなっていくのでしょうか? (りそな総合研究所 荒木秀之主席研究員)「今の状態に出口はないんじゃないかと。この先の賃金・物価の好循環に抜ける道ってないんじゃないか。一定の改善はあると思うんですけれども、物価の上昇も続きますので、物価がより上がるのか、賃金がより上がるのか、その結果で大きく変わる」
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