小関裕太「直感を大切にするタイプなので、ひと目惚れの経験は何度かあります」
── 小関さんも躍りますか? 小関 はい、「小関はこういうこともできるんだ!」というところを見せていきたいです。そもそもセットを上り下りしながら歌うだけでも、ジムで汗を流しているような感覚です(笑)。演じていて爽快感があります。
丁寧さの象徴、ハンカチを持ち歩く大人になりたい
── 小関さん自身のことをもう少し聞かせてください。子役としてデビューした小関さんですが、俳優という仕事で生きていこうと決めたのは、いつ、どんなきっかけだったのでしょう? 小関 初主演舞台を経験した、19歳の時です。 ── 即答ですね(笑)。 小関 はい、強く印象に残っています。こういう表現がしたいという思いはあるのに、技術がついていかないことが悔しくて、どうにかこの状況を乗り越えたい、乗り越えた先の自分に出会いたいと思いました。当時は、音楽やダンスなど、さまざまなことに興味がありましたが、まずは芝居を極めようと自分の中で決めたのがこの時でした。 趣味の写真を始めたのもこの頃です。基本的には感覚人間なのですが、苦手なものは克服したいという負けず嫌いな部分もあり、もっと若い頃は、興味の幅が広く、散漫していましたが、最近はやりたいことと、やるべきことが重なってきた感覚があります。こんな感じで、人生を充実させていきたいです(笑)。
── Web LEONのインタビューでは、みなさんにお聞きしているのですが、小関さんが考える、「カッコいい大人」像を教えてください。 小関 20歳を迎えた頃、ふと「ハンカチを持ち歩く大人になりたい」と思いました。その価値観は今も変わりません。僕、ハンカチって、丁寧さの象徴だと思うんです。洗濯して、きれいにたたんで、収納して、また出して。けっこう面倒くさいじゃないですか。そこをきちんとできるきめ細やかさは、他のことにも間違いなく通じます。嗜みに時間をさける30代、余裕がある大人でありたいです。
● 小関裕太(こせき・ゆうた)
子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。最近の出演作はドラマ「不適切にもほどがある!」「大奥」「癒やしのお隣さんには秘密がある」「来世ではちゃんとします」、ミュージカル『四月は君の嘘』、舞台『ジャンヌ・ダルク』『キングダム』など。29歳の誕生日を迎える6月8日(土)には、フォトグラファーとして初の作品集「LIKES」を発売。6月24日(月)から30日(日)まで、東京・恵比寿のオーツーギャラリーで写真展を開催する。