小関裕太「直感を大切にするタイプなので、ひと目惚れの経験は何度かあります」
「小関はこういうこともできるんだ!」というところを見せていきたい
── 今回、ロミオ役は岡宮来夢さんとのWキャストでの上演となりますが、Wキャストの存在はやはり気になるものだったりしますか? 小関 来夢くんは今、別の舞台の公演中で、稽古場にロミオ役は僕ひとりなんです。だから、「わからない」というのが正直なところですが、来夢くんはとても器用だし覚えも早いので、準備稽古の段階では僕のほうが頼ることが多かったかな(笑)。 ただ、歌稽古の時は、ほぼ毎日、一緒でした。来夢くんと僕は、声質がぜんぜん違うんです。彼は包み込むような男性ボイスで、僕は割と細い系の声なので、それだけでもキャラクターが違って見えるのではないでしょうか。
── ジュリエット役も、吉柳咲良さんと奥田いろはさんのWキャストですね。相手役が2人いるというのはどうなんでしょう? 小関 ふたりともバックボーンも声質もソウルも違うので、同じセリフや歌、動きでも、まったく別のジュリエットになっています。なので、必然的に相手役である僕の芝居も変わってくるし、変えなきゃいけないとも思っています。 ── 改めて、小関さんが考える、今回のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の見どころを教えてください。 小関 今回、ミュージカル版としては6回目の上演になりますが、新国立劇場で上演するのは初めてなので、新たに作り直している場面もあれば、俳優によって振りを変えている部分もあります。大まかな動きや楽曲は変わりませんが、これまでのバージョンをご覧になった方も、新たな視点で楽しんでもらえるのではないでしょうか。 あと、ダンスメンバーのクオリティの高さが本当にすごいんです! パワーがあり、しなやかさもあって、毎日、圧倒されています。ぜひそのあたりにも注目してもらいたいです。ダンスメンバーには、子どもの頃、同じタップダンスの教室に通っていた人もいるんです。時間をおいて、こういったかたちで再会できた奇跡に感動しました。