頂点への鍵になったソフトバンクの4本の初、五つの初 育成のソフトバンクが復活
ソフトバンクが4年ぶりにリーグVを果たした。 難題だった〝育てながら勝つ〟を体現。開幕直前、育成契約だった緒方理貢、川村友斗、仲田慶介の「育成三銃士」を支配下登録。 ■松葉杖でグラウンドへ…近藤が小久保監督と熱い抱擁【写真】 緒方のスタメン起用は多くはないが「僕が出るところは大事な場面」と、試合終盤のここぞという場面での代走起用に応え続け〝1軍完走〟目前だ。3人のほか、6月には佐藤直樹、7月には中村亮太、三浦瑞樹、前田純、石塚綜一郎の4選手も支配下に加わり、計8選手が育成からはい上がった。 いくつもの「初」も生まれた。ドラフト3位ルーキーの廣瀨隆太が5月に初昇格。初打席から16打席無安打と苦しむも、小久保監督は起用し続けた。6試合目に初安打を放つと、15試合目の阪神戦では待望のプロ初本塁打も飛び出した。「あの本塁打がなかったら今どういう気持ちでプレーしているか分からない。プロでも通用するんだと自信になった」と振り返る。 〝ギータ2世〟として期待される高卒4年目の笹川吉康にも柳田悠岐をほうふつとさせるような特大なプロ1号アーチが生まれ、ファンの心を躍らせた。 投手陣も若手の活躍が光った。岩井俊介、村田賢一、澤柳亮太郎、大山凌のルーキー4人がすでに1軍マウンドを経験。特に大山はうれしさと悔しさの両方を味わった。8月15日の西武戦でプロ初勝利を手にするも、9月4日の日本ハム戦では緊急降板した松本裕の後を託されたマウンドで打線の勢いを止められず逆転負け。降板後は大粒の涙を流した。 これまでに4本のプロ初本塁打、五つの初勝利が生まれ、4年ぶりの頂点にたどり着いた。「1年目から貴重な経験をさせてもらった。今後につながる」と大山。若鷹の勢いは止まることを知らない。(大橋昂平) 【#OTTOホークス優勝特集】 【おすすめ記事 優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼
西日本新聞社