セカンドキャリアは「自分で表現がしたい」 堀江翔太、ラストメッセージ(後編)
■6月22日VSイングランド
矢野アナ 「この短い期間で、何が大切ですか?」 堀江さん 「まずは、そこの自分たちがどんなラグビーをするかという勉強。頭と体をつなぐという。頭使ってやってる時は、特にコミュニケーションの反復が大切なんですよね。自分の中で習慣になるまで、やらないとだめなので。だからフィジカルが高いチームはシンプルなんですよね。スクラム、押す、モール、キック、チェイス、ディフェンス。大体ナショナルチームって、これが主なんですよ。皆が集まってきて、そういう細かいことはできないですもんね。時間がかかるんで。だからもうすごいシンプルになるんですよ。でも日本代表はそれじゃ勝てないですよね。日本代表は、できる選手がいっぱいいるんです。賢いんで。短期間でもそれができるので、できた時にその精度どれだけ上げれるか。全員が、どんだけ理解してそれをやってるかっていうので実力がどんどん上がってくる。まずは目の前のイングランド戦のために、自分たちが表現できるかという部分をやってほしいなと」
■堀江翔太からみた“ラグビーの魅力” グラフに…
矢野アナ 「堀江選手の長いラグビーの人生の中で、体験したラグビーの魅力、堀江さんの独自の切り口で、五角形のグラフにしてもらいたいと思います。リーダーシップ、仲間、フィジカル、プロ、世界とあります。それが一つの中でどれぐらいの段階か書いてもらっていいですかね」 堀江さん 「魅力ってことですね」 矢野アナ 「そうですね」
■No.1「リーダーシップ」10点/10点中
堀江さん 「チームになると50人ぐらい。キャプテンになるって、リーダーシップが成長するという感じ。この多い人数を引っ張っていくっていうのは、魅力っちゃ魅力。苦しい、大変ですけど、やりがいあるし。一番、多分人として成長したと思う」 矢野アナ 「一番大切にしてるのは何なんですか?」 堀江さん 「突っ走り過ぎないのが大切かなと思ってます。選手の声も聞いて上の声も聞いて、リーダーとして、上に立つのはいいですけど、コーチじゃないので。変にリーダーやから、キャプテンやからて、偉そうなので上に立つからって。指示もできるっちゃできるから。そいうことは絶対しないと思います。それをやるのは監督・コーチであって、僕は絶対選手側なので。選手と同じ立場で、物を言いたいし、聞きたいし、選手全員で1歩前に出る、というようなイメージ」 矢野アナ 「チームのキャプテンとして具体的なラストメッセージですね」