人生を切り開いてくれた“青い卵”を乗せた「卵かけご飯」 48歳男性が脱サラして養鶏 地元の協力得て「エサ」にこだわり生産
特集は「青い卵」です。手掛けているのは3年前、脱サラし、長野県塩尻市で養鶏場を営む男性。地元の協力を得てエコな「エサ」にこだわって生産しています。「青い卵」は、男性の新たな人生を切り開いてくれたようです。
あたたかいご飯に、新鮮な卵を乗せたTKG・「卵かけご飯」。
こちらはふわふわ生地のロールケーキ。 どちらも殻が青みがかったこの「青い卵」を使っています。
生産しているのは塩尻市北小野の「しばた養鶏」。 ニワトリたちは鶏舎の中を歩き回ったり、砂浴びをしたり。 約170羽がのびのびと過ごしています。 ※衛生面に配慮して撮影しています
営んでいるのは柴田勝さん(48)。 慣れた様子ですが、実は養鶏を始めてまだ3年ほどです。 しばた養鶏・柴田勝さん: 「できるだけ自然に近い形にして飼ってあげたかった」 ニワトリがストレスなく過ごし、いい卵を産めるよう試行錯誤の日々です。
諏訪市に住む柴田さん。 以前は廃棄物処理の会社に勤務するサラリーマンでした。 管理職で、休みも安定していましたが、次第に組織で働くことに窮屈さを感じるように。
しばた養鶏・柴田勝さん: 「コロナが始まった時に、自分の生き方を見つめ直してみたときに、やはりお金を残すっていうことだけが、どうしても自分の人生観でなくて」 養鶏の道に進むことになったのはー。 しばた養鶏・柴田勝さん: 「退社日が決まる2週間前くらいですかね。『卵だ!』って、稲妻が走るじゃないですけど」 テレビや知人から見聞きした「卵かけご飯」の話題に強く引かれたのが切っ掛けでした。 しばた養鶏・柴田勝さん: 「一から携われる、ヒヨコから販売まで養鶏ってできるのが一つの魅力。正直、人生で初めてぐらい、本当にこれやってみたいっていうエネルギーは、生きてきた中で一番強かった」
即、行動に移した柴田さん。 2021年に退社すると知人の紹介で使われなくなった水田を借り、退職金をはたいて鶏舎を建設。