肩こりや腰痛にも効果あり!「姿勢改善トレーニング」をするメリット
子どもの頃から「もっと真っ直ぐ立ちなさい!」と言われて育った私たち。でも、“真っ直ぐに立つ”というのは、実際どういうことなのだろう? 一般的に“いい姿勢”と言われるのは、頭から肩および肩から腰のラインが一直線になっており、ヒザが軽く曲がっていて、足が地面にしっかり付いている状態。そして、姿勢改善トレーニングは、背骨を支える筋肉を伸ばし、長く強くすることで、健康的なアライメント(骨や関節などの並び)の維持を助ける。 【動画】プロが選ぶ「姿勢改善トレーニング」トップ10 ここからは姿勢を正すメリットや姿勢に影響を与える筋肉などを解説していきます。
姿勢改善トレーニングのメリット
姿勢に特化したエクササイズを取り入れるのは、ケガを防ぐための大事な戦術。「私たちの背骨がもっとも強くなるのは、骨、筋肉、関節のアライメントが整っているときです」とマディガン氏。「ジムで起こるケガのほとんどは、不適切なフォームや姿勢が原因です」。普段の姿勢は慢性痛(頭痛、首・肩・腰のコリや痛みなど)にも影響を及ぼすため、正しいアライメントを維持すれば、体の動きだけでなく気分もよくなることがあるそう。 ウエイトリフティング、ヨガやピラティスのようなエクササイズはいい姿勢を維持するために必要な筋肉の強化に役立つけれど、その努力はジムの外でも継続するべき。「ジムにいるときはフォームにこだわっている人も、普段の生活の中では自分に甘くなりがちです」と語るマディガン氏によれば、姿勢がよくなると、自分の体重がしっかり足に乗るようになるので、体のバランスもよくなるそう。 姿勢がよくなると、自分に自信もついてくる。「姿勢と自尊心は強く関連しています」とラーキン氏。「姿勢がいいとエネルギーが湧いてくるだけでなく、そのエネルギーが周りの人にも伝わって、いい反応が返ってくるようになります」
姿勢に影響を与える筋肉は?
「姿勢にとって一番大事な筋肉は背中の筋肉です」とラーキン氏。「女性は特に胸部が重く、(背中の筋肉が強くないと)肩が前に引っ張られてしまうからです」。また、多くの人は長時間のデスクワークやパソコン作業で胸の筋肉が硬く、短くなっているため、肩が前に引っ張られて下がってしまう。でも、ラーキン氏いわく背中の筋肉を鍛えれば、この状態を緩和して、真っ直ぐ立てるようになるのだそう。 アライメントの取れた姿勢を維持する上では、体幹も重要な役割を果たす。「体幹の深層部にある筋肉は私たちの胴体を支え、背骨の自然なS字カーブを維持するのに役立ちます」とマディガン氏。プランクやフラッターキックのような従来の体幹エクササイズも効果的ではあるけれど、ラーキン氏によると、片足立ちや継ぎ足歩行(片足のつま先に反対の足のかかとをくっつけながら一直線上を進む歩き方)のようなシンプルな練習も、体幹を鍛えて姿勢を改善する上で大いに役立つ(これにはファーマーズキャリーもおすすめ!)。 姿勢筋に特化したエクササイズもあるけれど、ラーキン氏は全身を鍛えることの重要性を強調している。「姿勢に無関係な筋肉は1つもないので、全体的なフィットネスにフォーカスすれば、体の位置やアライメントをより強く意識できるようになります」