無名校からスターに! 一流に駆け上がった現役選手(6)崖っぷちの覚醒でドラ1に
プロ野球の世界で活躍する選手の中には、高校時代に強豪校で圧倒的な活躍を見せていた選手が多くいる。一方で、野球では名の知れていない高校から鍛錬を積み、プロで一流に駆け上がった例も多くある。ここでは、一線級の活躍を続ける無名校出身の現役選手を紹介したい。
石川歩(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:186cm/80kg ・生年月日:1988年4月11日 ・経歴:滑川高 - 中部大 - 東京ガス ・ドラフト:2013年ドラフト1位 一時は千葉ロッテマリーンズのエースとなった石川歩。投手タイトルを獲得したこともあるが、高校時代に目立った実績は残していない。 富山県立滑川高で3年夏にエースとしてチームを牽引したが、3回戦で敗退。中部大では4年春に最優秀防御率のタイトルに輝くと、その後は社会人野球の東京ガスへと進んだ。 入社後2年間は思うような結果を残せず、ドラフト指名漏れも経験。しかし、入社3年目に第84回都市対抗野球大会で大会優秀選手に選ばれるなど飛躍し、2013年ドラフト1位でロッテに入団した。 ルーキーイヤーから10勝を挙げて新人王を獲得すると、翌年にも12勝をマーク。さらに、2016年には14勝5敗、防御率2.16の好成績で最優秀防御率に輝くなど、チームの主戦格となった。 しかし、2017年は3勝11敗、防御率5.09と大きく成績を落とすと、その後もけがの影響を受けて苦しいシーズンが続いた。 昨季は自身初の一軍登板なしに終わり、同年10月に右肩のクリーニング手術を敢行。オフには育成契約へ移行することとなった。 復活に向け、リハビリを続ける石川。かつての輝きをもう一度取り戻せるのか、注目だ。
ベースボールチャンネル編集部