【楽天】天敵から大チャンス逃し今井達也に12連敗 今江監督「あそこで(点を)取れていたら」
<西武6-2楽天>◇12日◇ベルーナドーム 楽天が守備のミスから流れを手放し、西武今井に対しての連敗が「12」となった。今井は21年10月15日から楽天戦は13試合で12勝負けなし。連勝中の防御率を0・84とされた。 【写真】渋い表情で岸の降板を伝える今江監督 天敵相手にこの日は先制パンチをお見舞いした。2回1死、5番に入った鈴木が内角のスライダーを右翼線へ運ぶ二塁打でチャンスメークすると、2死二塁から辰己が、この試合初めて今井が投げたカーブに反応し、右中間を破る適時三塁打で先制した。 今季、今井から先制点を奪うのは初。今江敏晃監督(40)は「バッター陣はいろいろ良いアプローチができている」と手応えを口にした。 一方で指揮官は3回の攻撃を悔やんだ。今井が制球を乱し、2者連続の四死球で無死一、二塁でクリーンアップへ。3番浅村が外角のスライダーに空振り三振、4番島内は初球の154キロ直球を狙うもどん詰まりの左飛に倒れ、5番鈴木は追い込まれてから内角低めに沈む厳しいスライダーで右飛に打ち取られた。今江監督は「あそこで(点を)取れていたら」と話した。 大チャンスを逃した直後の守りで乱れた。先発岸が2死一、三塁のピンチを招き、4番中村剛の中前への飛球を中堅辰己の打球判断が遅れ、ポテンヒットにして同点に追いつかれた。 さらに2死満塁から蛭間の二塁方向へのボテボテの打球を岸が捕り損ね、勝ち越しの適時内野安打となった。岸は勝負どころでの自身のフィールディングについて、「つまらないミスから逆転されてしまった。相手ピッチャー(今井)を考えたらああいうのをなくさないといけない」と唇をかんだ。 4回には先頭佐藤龍の右飛を小郷が落球。その後2死一、二塁から長谷川に3ランを浴びた。天敵相手に痛い序盤の5失点だった。 今江監督は小郷の守備について「ここ(ベルーナドーム)は(ドーム部分と観客席の)間のところで光があって、僕もサードを守っている時にボールが消えたことがあった。でもプロなので頭に入れてプレーしないといけない」と自身の経験も交えて反省を促した。 楽天は16~18年に当時西武の菊池雄星(現ブルージェイズ)に13連敗を喫している。 【今井の楽天戦12連勝】 ◇21年10月15日(楽天生命パーク)=9回1失点 ◇22年8月12日(楽天生命パーク)=6回2/3無失点 ◇22年9月28日(楽天生命パーク)=8回無失点 ◇23年4月4日(楽天モバイルパーク)=7回無失点 ◇23年4月28日(ベルーナドーム)6回無失点 ◇23年7月22日(ベルーナドーム)=7回無失点 ◇23年7月29日(楽天モバイルパーク)=7回無失点 ◇23年8月16日(ベルーナドーム)=9回1失点 ◇23年8月30日=(楽天モバイルパーク)=8回2失点(白星付かず) ◇23年9月21日(楽天モバイルパーク)8回2失点 ◇24年3月29日(楽天モバイルパーク)=7回無失点 ◇24年4月19日(ベルーナドーム)=7回1失点 ◇24年5月12日(ベルーナドーム)=7回2失点