アメリカ人にとって「パリジェンヌ」は絶対的な幻想? 人気ドラマシリーズのデザイナーにインタビュー
エミリーシリーズ終了後
「シーズン5が予定されているので、まだ先のことですね。このシリーズが大好きです。私たちが作りあげたのは、誰もが他のパートのスコアまで熟知しているシンフォニックオーケストラです。終了後のこと? 冷静に考えて、みんなそのうち忘れ去られるでしょうね。でも私はこのシリーズだけをやっているわけではありません! 5月から『Kaamelott』の第2部と第3部の仕事が始まり、なかなか大変です。自分のブランドを立ち上げる気はさらさらありません。自分の立ち位置がわかっているから。私は脚本家が書いたストーリーを服で表現するコスチュームデザイナーだし、これからもそうでしょう。『エミリー、パリへ行く』のおかげで海外でも名が売れて、いくつかのブランドからアドバイザーのオファーが来るようになりました。そうした話には興味があります。だってそれって想像力を働かせて、奇抜でおしゃれな結婚式を企画すればいいんでしょう」
スタイル哲学
「流行を追うのをやめましょう。なにが"in"でなにが"out"なのか考えるのをやめること。朝9時からスパンコールの服を着たってあなたを逮捕するファッション・ポリスはいません。ドット柄とチェック柄とストライプ柄を同時に身につけたっていいんです。このファッションはありとかなしとか、上から目線で物申す方々はどんな権威があって言っているのかしら? 自分のスタイルを見つけたいなら私のアドバイスはただひとつ。楽しみましょう!」
text: Elisabeth Clauss (madame.lefigaro.fr)