角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
■小林可夢偉
2番手:2012年ベルギーGP(ザウバー) 3番手:2012年中国GP、日本GP(ザウバー) 2012年のザウバーは当たり年。小林可夢偉は予選でも決勝でも、度々速さを見せた。 日本人ふたり目のフロントロウ獲得となったベルギーGPでは、スタート直後にロータスのロマン・グロージャンがブレーキングを誤り、前のマシンに次々と突っ込む多重クラッシュを引き起こした。小林もこれに巻き込まれてしまい、リタイアに終わった。 なお3番グリッドからスタートした日本GPは、マクラーレンのジェンソン・バトンを抑え切る走りで3番手フィニッシュ。自身初、日本人ドライバーとして3人目の表彰台登壇者となった。 なおこの2012年、小林のチームメイトだったのは、デビュー2年目のセルジオ・ペレスである。ペレスは運も味方につけ、この年3度の表彰台を獲得した。
■角田裕毅
3番手:2024年サンパウロGP(RB) 2024年のF1サンパウロGPの初日、角田はスプリント予選で振るわずにグリッド下位に沈み、翌日に行なわれたF1スプリントでも、そのまま下位から抜け出すことができなかった。 しかし土曜日午後に予定されていた予選は、嵐のために日曜早朝に延期。その延期された予選もウエットコンディションだったが、角田はここで躍動した。多くのマシンがクラッシュし、赤旗中断が相次ぐ中、角田はしっかりとQ3まで駒を進めた。そしてその最終アタックで、首位のランド・ノリス(マクラーレン)に僅かに届かない2番手タイムをマーク。その後ノリスがタイムを伸ばし、メルセデスのジョージ・ラッセルに先行されたものの、堂々の3番グリッドを手にした。 決勝でも力強いパフォーマンスを見せた。最終的には7位に終わったが、セーフティカーや赤旗のタイミングなど、展開が向けばもっと上位でフィニッシュできた可能性も感じられた悔しいレースだった。
■片山右京
5番手:1994年ドイツGP、ハンガリーGP(ティレル) 1992年にF1デビューした片山右京は、翌1993年からティレルに在籍。しかしデビューから2年はマシンに恵まれず、好パフォーマンスを発揮することができなかった。 しかし1994年のティレル022は、小型ハイパワーのヤマハエンジンのパフォーマンスも相まって高い戦闘力を発揮。片山は開幕戦ブラジルGPで5位となり、F1初入賞を手にした。 シーズン後半は予選でのパフォーマンスも上がり、予選でのシングルグリッド獲得も目立つようになった。そしてドイツ、ハンガリーと2戦続けて5番グリッドを獲得。ドイツGPでは抜群のスタートを切り、一気にフェラーリのゲルハルト・ベルガーに次ぐ2番手に躍り出たのは今でも語り草である。 ただ同年のティレルは信頼性不足であり、そのパフォーマンスを結果に活かせないレースも多かった。前述のドイツGPも序盤でリタイア。結局シーズンを通じて入賞3回に終わった。