ガチンコ勝負! ポルシェに対する新たな切り札 460馬力「BMW M2」はケイマンGTS 4.0に勝てるか?
よりコントロールしやすいブレーキと高いコーナリング性能により、「ケイマン」はわずかに差を広げたものの、テストラップ終了時には2台はわずかコンマ4秒ほどの差に。
グリップを失ってM2はスリップする
数周すると、M2のグリップは著しく低下する。この時点で、Mシステムは”別物”になる。ドライバーはアンダーステアと強大なパワーオーバーステアのバランスを取らなければならないが、強大なトルク出力(ポルシェよりはるかにコントロールしにくいパワー)では容易ではない。
何度も何度も、「M2」はカーブでの荷重変化に反応して顕著な旋回インパルスを発生させるか、スロットルコマンドに熱心に反応しすぎて駆動輪がスリップする。慰め: コーナリングがもっと華麗で簡単な車は、今のところ他にないだろう。やり方さえわかれば、とても楽しい。
ケイマンエンジンは培われた奔放さ
BMWの素朴な形のパワープロポーションは、「ケイマン」の魅惑的なほど本格的で、金切り声を上げる6気筒エンジンとはまったく異質だ。この洗練された、パワフルで機械的に奔放なマシンは、弾力的でリニアな方法で馬力を発揮し、オーバーランと負荷要求を数百分の1秒の範囲で分離し、レブカウンターで8000のマークまで運転されることに満足し、「M2」の直列エンジンよりもさらに喜んでオートマチックと協働する。
ここで、オートマチックは時折(遅くとも頂点で)高すぎるギアを選択する。これによってスピードが落ちることはほとんどないが、主観的にはいつも少しぐったりした感じがする。
それでは価格に話を移そう: BMW M2は75,400ユーロ(約1,200万円)から購入可能で、テストに関連するすべてのエクストラを加えると89,900ユーロ(約1,430万円)になる。つまり、ミュンヘン製モデルが今回の比較ではお買い得ということになる。ポルシェはベース価格でさえ90,958ユーロ(約1,450万円)と高いからだ。我々がテストした718ケイマンGTS 4.0は、なんと107,149ユーロ(約1,710万円)である。
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