ガチンコ勝負! ポルシェに対する新たな切り札 460馬力「BMW M2」はケイマンGTS 4.0に勝てるか?
例えば、生粋のスポーツカーが持つバランスの取れたミッドエンジンのロジック、他のGTモデルでお馴染みの高回転型4リッター自然吸気エンジン、265のリアタイヤと均質なホイール荷重による粘りのあるトラクションのかかり方などだ。そして、BMWよりも300kg近く軽い車重は、より軽快だ。
サーキットでのフィーリングもまさにそうだ。よりダイレクトなステアリング、きめ細かなフィードバック、フロントの軽量化、コース修正に対するより繊細で正確な反応 。「ケイマン」は指先で感じながら操ることができ、ドライバーの意のままに即座に反応し、正確に旋回し、プログラムされた通りに挙動する。
BMW M2はより切り離された感じ
同じ運動でも、M2ではよりデカップリングが感じられる。これは、道路に対する着座位置がかなり高いことから始まる。ポルシェのドライバーがカートを運転するのに対し、M2のドライバーはバスのように感じる。また、ワイドなカーブでのコーナリングでさえ、よりしっかりとコントロールされたポルシェよりもアンダーステアに陥る傾向がある。フルスロットルでは、「M2」の重厚なドライビングフィールはすぐに消える。
新型「M」は、タイヤの温度に関しては予想外に敏感だ。そのためBMWは、サーキットでの楽しみのために特別な(2.1バールの低い)タイヤ空気圧比を推奨している。
同時に「2シリーズ」は、穏やかにウォームアップラップを走ると、それに見合った快適なトレッド温度と最適なグリップを発揮する。このようなコンディションでは、ベストタイムと最高得点を獲得することが可能だ。
ポルシェのブレーキはより正確
ミックスタイヤは効果的で、スタビリティコントロールを解除した状態でも、クルマは緩やかなテールスイングに至るまで、ほとんどストレスを感じることなく、限界近くまで楽しむことができる。予測可能なターンイン挙動、十分な横方向のコントロール、そして膨大なトラクションによって、ケイマンのリアにぴったりと張り付く。「M」の60馬力のパワーアップとマルチアジャスタブルトラクションコントロールは、コーナーの立ち上がりでポルシェからコンマ数秒を引き離すのに大いに役立つ。
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