便秘気味の人へ! すぐに試したくなる手軽なケア方法 12
よくある質問
・便秘の兆候とは? 簡単に言えば、便秘とは排便に問題がある状態。つまり、数日間便が出ない、便の硬さが変わった(下痢ではなく、ウサギの小粒な糞のような感じ)、一生懸命力を込めて出そうとしているのに満足のいく結果が得られない、排便はしたものの残便感が残るなどが挙げられる。「『一回の量は少ないけれど、1日に何回もお通じがある』という人がいますが、頻度と硬さが変わっているので、これも便秘の範疇に入ると考えられます」とマサー博士。「便秘とは、頻度の変化と排便が困難な便を伴う、単に排便が不十分な状態を指します」 ・できるだけ早く便秘を解消するには? 便秘の治療法の多くは、食生活を変える、運動量を増やす、水分をたくさん摂るなどに関連するけれど、変化を実感できるまでには時間がかかる場合がある。いっぽうで今すぐ便を出したい場合は、市販の下剤を飲むこと、しゃがんだ姿勢で便座に座ることが最速の方法だそう。 ・下剤を使うべき? 答えはイエス。そのほかの生活習慣の変化で効果が出ない場合は、下剤を服用しても安全です、と話すマサー博士。とはいえ、刺激性の下剤は「救急」薬として、限定的(長期治療用ではなく、緊急の場合のみ)に使用すべきと彼女は補足する。週に一回以上、下剤を利用している場合は、医師に相談しよう。 ・医者に診てもらうべきタイミングはいつ? 通常の排便スケジュールとは異なり、一週間の排便回数が3回以下の状況が4~6週間にわたって続く場合は、医師に相談すべきだと話すラオ博士。医師は、排便習慣を改善するための計画を提案してくれるだけでなく、必要に応じて処方薬を出すことができる。そして、さらに重要なことに、医師はその便秘が骨盤底機能不全や甲状腺疾患、炎症性腸疾患のような、より深刻な症状の兆候であるかどうか評価できる。さらにマサー博士いわく、大腸がんやそのほかの腸閉塞症の可能性を除外するために、医師が大腸内視鏡検査を勧めることがあるという。「18歳なら70歳よりも可能性は低いですが、症状が続いて市販薬に頼りすぎているようであれば、より深刻な事態が起こっていないかを確認するために、必ず医師に相談してください」と彼女は話す。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images