便秘気味の人へ! すぐに試したくなる手軽なケア方法 12
※この記事は、海外のサイト『グッド・ハウスキーピング』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 土砂が崩れたり滝が流れ落ちる前向きなイメージを頭に浮かべながらトイレに座ってみたけれど、どれだけ頑張っても便が出ない。あるいは、やっと出せたとしても、小さなチョコレートの粒のようなものが数個悲しげに浮かんでいるだけ? これらは、誰にでも起こること(もっと具体的に言うと、何かが不足している事態が起こっている)。便秘はお通じの頻度や便の硬さの変化に関するもので、旅行中はとくに問題になりやすいでしょう、と話すのは、タフツ大学医学部の臨床助教授で、ボストンの「インテグレーテッド・ガストロエンターロロジー・コンサルタンツ」の業務執行責任者であるスプリヤ・ラオ医学博士。「(旅行中は)普段のスケジュールが崩れ、概日リズムも変化し、いつもと違う種類の食べ物を食べます」と彼女は話す。そのうえ、同じ便座に何人座ったか分からない飛行機やホテルのトイレを使うことに、多少神経質になるかもしれない。 「便秘は一部で行動を、一部で環境を映し出す鏡のようなものです」と補足するのは、ヒューストン・メソジスト病院の消化器専門医であるネハ・マサー医学博士。脱水症状、食事内容、運動不足も、便秘の一因になる可能性があると博士は語る。さらに、抗うつ薬、鉄分補給剤、オピオイド(手術後は注意が必要)、オゼンピックのようなGLP-1薬など、一部の薬も便通に影響を及ぼす。(これらの因子が下痢につながることもある。) また慢性便秘症は、過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)の兆候かもしれない。消化器専門医は、生活習慣の変更と薬による治療を提案することができる。しかし、ときどき突然起こる急性の便秘については、便通を改善するいくつかの家庭療法を試すのが良さそう。
家庭でできる便秘の解消法
1. しゃがむ姿勢をとる 「スクワッティ・ポッティ」について、友人が絶賛していたのを聞いたことがない? これは、便器の足元にフィットする足置き台で、いきむときに膝を(尻より)高い位置にできる。専門家の二人も、これは本当に効果があると話している。「洋式トイレは、人間工学的にあまり良くありません」と語るマサー博士は、世界の多くの国では地面の高さに近い便器にしゃがんで用を足すと指摘。アメリカ人が使う洋式の便座の高さでは、肛門と直腸の適切な角度が保てないと彼女は話す。膝を曲げてお尻が斜めになるような足置き台を使用すると、排便しやすい体勢を整えることができる。 2. もっと水を飲む これはもちろん当たり前だけど、たまにウォーターボトルに水を補充するのを忘れて、丸一日過ごしてしまうことがある。米消化器病学会によると、急性便秘のもっとも一般的な原因の一つは水分摂取量が少ないことだそう。水分を多く摂れば摂るほど、便はゆるくなり便通が良くなる。