母は著名な研究者、父は米名門大学の名誉教授! カマラ・ハリス副大統領の両親とは
米民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領。彼女のルーツを語るうえで、両親の存在を欠かすことはできません。「黒人女性として史上2人目の上院議員に就任できたのは、彼らが道を開いてくれたおかげです」と話すほど、両親はカマラに大きな影響を与えています。 【写真】セレブ母娘たちのそっくり? ショット集 今回は、著名な乳がんの研究者だったインド出身の母と、スタンフォード大学の名誉教授を務めたジャマイカ出身の父について深堀り。さらにカマラとも関わりの深かった祖父母についてもご紹介します。
出会いはアメリカの名門大学
インド出身の母シャマラ・ゴパランと、ジャマイカ出身の父ドナルド・ハリスの出会いは、カリフォルニア大学バークレー校。学生時代、公民権運動に参加するなかで意気投合し結婚したと、カマラは自伝『私たちの真実 アメリカン・ジャーニー』で明かしており「結婚しアメリカに残るという母・シャマラの決断は、愛と自立心の象徴だと思います」と記しています。 両親は、幼い頃からカマラを連れてデモに参加。2004年の<ロサンゼルス・タイムズ>によると、ある日デモに参加した後、母親がカマラに「何が欲しい?」と尋ねると、まだベビーカーに乗っていたカマラは、幼いながらに「自由!」と答えたという逸話も残されています。 カマラの両親は1971年に離婚していますが、その後母は著名な乳がんの研究者に、父は大学教授の道へと進みました。
ジャマイカの文化を伝えた父
1938年にジャマイカで生まれた父ドナルドは、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得後、アメリカに移住し、国籍を取得。その後、ウィスコンシン大学マディソン校を経て、1972年から1998年までスタンフォード大学経済学部で教鞭を執りました。 「娘たちにジャマイカの豊かな自然や文化を体験させたいと考え、家族で何度もジャマイカを訪れました」と、ドナルドは<ジャマイカ・グローバル・オンライン>に寄稿。 ドナルドが育ったオレンジ・ヒルを訪れた際のエピソードからは、子ども時代のカマラの好奇心旺盛な様子が伺えます。「小高い丘の頂上に着くと、冒険心を抑えきれないカマラは、私たちのもとを離れて茂みの中へと飛び込んでいきました。岩や木を軽やかに飛び越え、まるでサバンナを駆ける野生動物のように、好奇心いっぱいに森を探検していました」。