コスパ悪い…電気代節約のために今やめたい「相性の良くない暖房家電の組み合わせ」
相性のよい暖房家電の組み合わせ例
(1)エアコン+電気ストーブ 先ほども紹介したように、電気ストーブはスイッチを入れてから暖まるスピードが早いので、近くにいればすぐに暖かさを感じることができます。また、エアコンのように部屋全体を暖めることは難しくても、ホットカーペットやこたつと異なり、ある程度の範囲にわたって部屋の空気を暖めることが可能です。 ですから、帰宅後したらまずは電気ストーブのスイッチを入れて暖を取り、空気の冷え冷えとした感じが少し緩和されたところでエアコンを使い始めるのが、寒さ対策という意味でも電気代の節約という意味でも効果的。エアコンの設定温度まで室内が温まったら電気ストーブを消すことも忘れずに。 (2)エアコン+ホットカーペット エアコンは部屋全体を暖める暖房器具ではありますが、天井部に近いところから風を送り出すことに加えて、温かい空気は上に移動する性質があるため、床に近い部分、つまり足元は暖まりにくいのも事実。 そういった意味でのエアコンの弱点を補ってくれる、相性のよい暖房器具がホットカーペットです。 ホットカーペットは、内蔵された電熱線を電気で温め、足元から暖める暖房器具です。床暖房を使わなくても、リビングの中心など必要な場所にホットカーペットを敷いておけば、足元から暖めてくれるので体感温度が一気にアップします。 ちなみにホットカーペットを使用する際には、下に断熱シートを敷くとさらに保温効果が高まります。また、ホットカーペットの上にこたつを置けば、こたつの電源を入れていなくても温かい熱を閉じ込めることができるので、無料でこたつが楽しめます。
相性の悪い暖房家電の組み合わせ例
(1)エアコン+オイルヒーター オイルヒーターは、内部のオイルを電気によって加熱し、輻射熱が空気に伝わって部屋全体を暖める仕組みの暖房器具です。周りがじんわりと温かいので勘違いをしやすいのですが、電気ストーブやホットカーペットのように特定のエリアを暖めるのには向いていません。 加えて1時間あたりおおよそ15~45円ほどの電気代がかかります。そのため、エアコンとオイルヒーターを併用すると電気代がかさむわりには、体感温度がなかなか上がらないということに。 (2)電気ストーブ+こたつ この2つはどちらも「部屋を部分的に暖める暖房器具」。目の前に電気ストーブがあり、なおかつこたつに入っているととても暖かく、最高に気持ちがよいのですが、こたつか少し離れると空気はひんやりしたまま。部屋全体を暖めないと温度差が生まれてしまうので、結果的にこたつから出て動くのが億劫になってしまうかも。 せっかく暖房家電をダブルで稼働させるのであれば、部屋全体が暖まることをマストで考えたいものです。
最適な組み合わせで節電しつつも快適に!
このように、暖房器具はそれぞれにコスパのよい・悪い、暖め方の得意・不得意があります。請求書を見てからまさかの金額に驚かないためには、こうしたポイントを押さえて戦略的に暖房器具を使っていくことが求められます。 それぞれのライフスタイルに合わせて最適なものを選び、効率よく組み合わせて、快適に、そして省エネで冬を乗り切りましょう。
大竹 のり子(ファイナンシャルプランナー/株式会社エフピーウーマン代表取締役)