コスパ悪い…電気代節約のために今やめたい「相性の良くない暖房家電の組み合わせ」
エアコンのコスパは使い方次第!
では、冷房器具としては圧倒的王座にいるエアコンはどうでしょうか。 エアコンは、1時間あたり約5~25円の電気代がかかるとされています。広い部屋に対応したものであればもう少し高いかもしれません。電気ストーブが約10~20円であったのに対し、金額の幅が大きいのが特徴です。 この金額の幅の背景にあるのが、「型式」と「使い方」。エアコンの省エネ性能は近年、めざましく改善されています。省エネタイプの比較的新型のエアコンであれば電気の消費量は少なくてすみますが、10~15年以上前の型式の場合、電気代そのものの値上がりと相まって、想像以上の電気代の請求額になってしまうかもしれません。 また、エアコンは、スイッチを入れた直後から設定温度に達するまでは多くの電気を消費します。そして設定温度に達したあとは消費電力が低くなります。「エアコンはこまめに付けたり消したりするよりも自動運転にしておいたほうが電気の消費量が少ない」と言われる理由もここにあります。 さらに、設定温度が1度違うだけで、電気代が10~13%変動するともいわれています。エアコンのコスパは「使い方」によっても大きく変わってくるのです。
暖房器具を2つに分類して考えよう
また、こうした暖房家電を賢く使うには、それぞれ単独で考えるだけでなく、組み合わせを工夫することも大きなポイントになります。 その黄金パターンともいえるのが、「部屋全体を暖める暖房器具」+「部屋を部分的に暖める暖房器具」の組み合わせ。 様々な種類がある暖房器具ですが、どの範囲で部屋を暖めるか、という特性から考えると「部屋全体を暖める暖房器具」と「部屋を部分的に暖める暖房器具」2つに分類することができます。先ほどの例で言えば、電気ストーブは「部屋を部分的に暖める暖房器具」、エアコンは「部屋全体を暖める暖房器具」。他にも代表的なものとして下記のようなものが挙げられます。 「部屋全体を暖める暖房器具」 ・エアコン ・電気ファンヒーター ・オイルヒーター ・パネルヒーター 「部屋を部分的に暖める暖房器具」 ・電気ストーブ ・こたつ ・電気毛布・ひざ掛け ・ホットカーペット ・電気湯たんぽ