通天閣「光の天気予報」終了へ 8月から1年余りネオンを消灯して行う工事の中身とは?
工事の総工費は?
これだけ大規模な工事、総工費もかなりかかると予想されるが、高井社長は「昨今の資材などの高騰で最終見積もりはまだ出ていません。恐ろしい」と苦笑する。 通天閣は2015年に営業を続けたまま耐震構造を免震化するという大工事を行っているが、今回の塗装改修で塗料の重みが増しても免震性能がきちんと発揮できるよう、免震化工事を手がけた竹中工務店が再び施工を担当する。
「改修工事でピンチをチャンスにかえていきたい」
今月28日、13か月にわたる工事を行うのに伴い、ネオンサインを消灯すると発表した通天閣。 それが報道されて以降、新世界の店など周辺の店主や住民から「通天閣が消灯すると新世界全体の活気がなくなる」「地域の飲食店も閉まっていると思われる」という声が聞こえてきた。 しかし、高井社長は「まだまだ続くコロナ禍なのでタワースライダー建設と同様で完全復活と言えない時期に改修工事をしてピンチをチャンスにかえていきたい」と話す。
タワースライダーは現在1日500人が利用
タワースライダーは今年5月、通天閣に開業した60メートルの巨大な滑り台のアトラクションだが、開業以来テレビなどで頻繁に取り上げられ、今では1日平均500人が利用し、土・日曜は1時間以上待ち時間ができるほどの盛況ぶりだ。 ネオンは13か月消灯するが、高井社長は「来たるべき2025年大阪関西万博開幕に向けて国内外のお客様を明るく元気にリニューアルした通天閣でお出迎えしたいと思っています。通天閣の再点灯時には皆さんをアッと驚かせたいです。装いも新たに光輝く通天閣を今から楽しみにしておいてください」と強い意気込みをみせた。
最後の点灯時間は31日午後7時から同10時まで
光の天気予報と現在のネオンサイン広告の最後の点灯時間は、31日午後7時から同10時までとなっている。