サブウェイ「おいしいけど足が向かない」納得の理由、ワタミ傘下での“リベンジ”シナリオとは
● ワタミ傘下で店舗は増えるのか セルフオーダーはイメージ刷新の鍵? サブウェイと言えば、店頭で店員とやり取りしながらのオーダーが特徴の一つだった。しかしこのオーダー方法は、人見知りの多い日本人からは、なかなか好まれづらかった。カスタマイズのために我慢する人はいても、あのオーダー方法を積極的に支持する声はあまり見かけない。 この点で注目したいのがセルフオーダーである。現在、サブウェイは店舗数の10%程度でセルフオーダーを導入しているという。 筆者も最近、セルフオーダー形式のサブウェイを利用したが、正直なところ過不足なくこれで充分だと感じた。フードコート内にある小規模店舗の場合、店頭にケースを置けない場合もあるだろう。 まず、ここ5~6年で、ファミリーレストランやファーストフード店でのセルフオーダー、セルフレジ化が急激に進んだ。消費者はセルフオーダーに慣れつつあり、違和感を持たなくなっている。 また、セルフオーダーは、サブウェイのようにパンやトッピング、ソースの種類、野菜の増量などを細かく選べる店にこそ強みを発揮する。客側からしても、店員に順に聞かれるよりも、手元で自分で確認しながら選べる方が納得感が高いのではないか。 店員とのコミュニケーションが減ることに味気なさを覚える部分もあるかもしれないが、ワタミの子会社化となることで、セルフオーダーはさらに進むと予想する。 ● 「外資」のイメージがいつまでも強い サブウェイは地域に根付くか 個人的には、サブウェイは「外資」のイメージがいつまでも強く、マクドナルドやスターバックスと異なり、それぞれの地域に根づいた雰囲気のある店舗が少ないように思う。この理由は、一時期の閉店ラッシュにあったのかもしれない。 渡邉社長が言うように、今後の20年間で店舗数が伸び、定着率が上がっていくことで、街の風景に溶け込んだサブウェイが増えることを期待したい。何度も言うが、シャキシャキ野菜がふんだんに入ったサンドイッチは貴重である。
鎌田和歌