サブウェイ「おいしいけど足が向かない」納得の理由、ワタミ傘下での“リベンジ”シナリオとは
物価高の中、野菜たっぷりのサンドイッチを提供し続けるのは企業努力が求められるところ。実際、近年になって「野菜上限」をオーダーした際の野菜の量が減ったのでは?という感想もSNSでは見られる(実は、筆者もそのような実感のある1人だ)。 ここはなんとか、野菜をたくさん摂取できるという、数少ないファーストフードチェーンであり続けてほしい。ワタミの子会社化することで、新メニューの開発もあり得るのかもしれない。 ヘルシーフードやダイエットと言うと女性客のイメージがあるが、サブウェイはアメリカ資本で量が多い印象が強いからなのか、男性客の心も掴んでいる。SNSでの反応を見ても、健康志向の男性ビジネスパーソンと見られる層からの店舗増への期待の声がチラホラ見られる。くどいようだが、野菜をモリモリ食べられる、その存在感を失わないでほしい。 ● マックやフレッシュネスバーガー だけではない競合の存在 ファーストフードとしての競合と言うと、マクドナルドやフレッシュネスバーガーなどハンバーガー店を思い浮かべがちだが、サブウェイはドトールやスターバックスなどのコーヒー店とハンバーガー店の、中間に位置する存在ではないか。 これはミラノサンド(ドトール)や 石窯フィローネ(スターバックス)がサブウェイのサンドイッチと形状が近いこともあるし、マクドナルドやケンタッキーなどの油っこいメニューであればドリンクにはコカ・コーラや爽健美茶を選びたくなるが、ヘルシーなサンドイッチはコーヒーとの相性も良いからでもある。 さらに言えば、もう一つの理由は出店場所だ。サブウェイは現状では関東に多く、都心などオフィス街の店舗が多い。これは家族連れよりも、1人客に選ばれやすいことを示している。この点でもコーヒーショップと重なる部分がある。 今後、店舗数を拡大する中で、一時期閉店が相次いだ地方への再出店もあり得るであろうし、オフィス街以外にも出店が進むだろう。ビジネスパーソンなどの1人客とファミリー層、それぞれにどのような訴求をするのかに注目したい。