ソニーとaiMotiveが提携、自動運転シミュレーション技術出展へ…CES 2025
自動運転技術のシミュレーションとAIソリューションの開発を手がけるaiMotiveは、ソニーセミコンダクタソリューションズと提携を結んだと発表した。自動運転シミュレーション技術を「CES 2025」に出展する。 aiMotiveは、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転技術の進歩を目指し、ソニーのIMX728センサーモデルの統合に成功した。 両社の提携は、自動運転シミュレーション業界における信頼性と効率性の新たな基準を設定することを目指している。ソニーの世界クラスのセンサー技術とaiMotiveの最先端シミュレーションプラットフォーム「aiSim」を組み合わせることで、自動車メーカーや技術プロバイダーは、かつてない精度でADASとADシステムの検証と最適化を行うことが可能となる。 IMX728センサーモデルは、2つの仕様が用意される。1つは経路計画向けの限定的な忠実度を持つリアルタイム対応のSilverモデル、もう1つは高度なアルゴリズム開発や合成トレーニングデータ生成に適した高忠実度の非リアルタイムGoldモデルだ。後者は、実世界と合成データセットを精密に融合し、優れたAIトレーニングを可能にする。 両社は安全性を共通の優先事項とし、実世界のパフォーマンスと信頼性を向上させるソリューションの開発に注力している。この協力関係は、制御された安全なシミュレーション環境での包括的なテストと検証の必要性の高まりに対応し、自動車メーカーが厳格な安全基準を満たし、開発サイクルを短縮するのに役立つ。 CES 2025を控え、aiMotiveとソニーセミコンダクタソリューションズは、自動車産業に対する協力の影響を示すことを楽しみにしている。この提携は、両社がイノベーションの推進、道路安全性の向上、次世代車両技術の展開加速に対するコミットメントを表明し、再確認するものだ。 自動運転技術の進歩は、より安全で効率的な交通システムの実現に向けた重要な一歩となる。aiMotiveとソニーの協力は、シミュレーション技術の高度化を通じて、この目標達成に貢献することが期待されている。
レスポンス 森脇稔