【イケオジの流儀】格上げオヤジが選ぶマセラティというイタリアンラグジュアリー。その神髄は魅せる乗り方にあり!
颯爽とマセラティに乗り込む干場さんは絵になります。サイズ感もバッチリ。コレがコート丈だとお尻まで覆うのでクルマとの一体感が得られません。市街地でステアリングまわしても肩回りの窮屈感なし。試乗後の感想は「自然に違和感なく乗れましたね」と第一声。狙い通りの出来栄えです。
格好はバリバリのスポーツカーに見えますが、マセラティってボディの基本フォルムで魅せるスタイルのラグジュアリーカー。なので、派手そうでどこか控え目なんです。同社にはMC20なんてミッドシップのスーパーカーもありますが、ストリートモデルはエアロなディテールも控え目。賢くワル目立ちしないのでした。
さて、この先はポンコツジャーナリストのワイが乗ってみます。あくまで個人の感想文なのでご容赦ください。
F1同様、プレチャンバー点火を特徴とするネットゥーノエンジン(3.0LのV6ターボで550ps)は、回せば回すほどその本領を発揮します。ドライブモードは4種類。コンフォート<GT<スポーツ<コルサの順でさく裂します。スポーツより上はエキゾーストバルブも開いてレーシーそのもの。車高も下がり(エアサス採用)、ロールセンターを最適化してくれるのでした。
結論から先にいうと、アクセル開度に応じた車体の押出し感(背中を押す感覚)、つまり右足の動きとドライバーが描くイメージがリンクするドライブモードを、まずご自身で探してください。クルマの加速感はトルクで押し上げるタイプとは一線を画すカンツォーネ。モードチェンジでシートポジションを少し前へ移動します。
個人的セレクトは巡行シーンではコンフォートかGTでしょうか。このドライブモードでは気筒休止システムが作動します。よって、アクセル量を意識して多めに踏み込まないとイメージする加速感が得られないことも。また、コンフォートでは足まわりの感触がヒョコヒョコと90年代スポーツカーのような初期ヨーの動きが顔を出します。都市部など日本の道路事情に向かないと感じました。