鹿児島県 巳年、新たな一年に願い 初詣参拝客ら長蛇の列 奄美市・高千穂神社
2025年の新年を迎えた1日、奄美市名瀬の高千穂神社(當郷裕之宮司)には大勢の初詣客が訪れた。年明けの夜半には、家族や友人らが長蛇の列をつくり、巳(み)年の一年に願いを込めて手を合わせた。 1日午前0時の気温は15・8度。比較的に暖かな影響もあってか、高千穂神社には大みそかの夜から多くの人が訪れ、参道には拝殿から大鳥居を越えて長い列ができた。 年越し前にはあまみエフエムが恒例のカウントダウンを行い、みんなで声をそろえてその瞬間を待った。新年の訪れを告げる初太鼓が「どーん、どーん」と鳴り響くと、参拝客らは一斉に拝殿へと歩を進め、新たな一年の無事や健康、飛躍を願っていた。 境内の授与所では、お守りやお札などの縁起物を購入する参拝客でにぎわい、おみくじを引いて、今年の運勢に一喜一憂する姿などもみられた。 4月から東京の理容学校に通うという奄美高校3年の山田南一輝さん(18)、中村蘭里さん(18)は2人で神社に訪れた。「(昨年は)いろいろと充実した一年だった。新しい地へ行くワクワク感と、18年間育ててくれた島を離れるという寂しさの両方あるが、出るからには悔いのないように頑張りたい」と祈っていた。 同神社では例年、三が日で約1万人の参拝客が訪れるという。