福知山市の各地で迎春準備進む 御霊神社では大型絵馬を設置
2024年も残りわずか。京都府福知山市内で年越し準備が進められ、迎春ムードが高まっている。来年の干支・巳(ヘビ)の大型絵馬を取り付けた神社、各家庭に掲げるしめ飾り作りなどが各地で見られ、新年の足音が近づいている。 中ノの御霊神社では22日、神社奉賛会(塩見和之会長)が来年の干支の巳を描いた大型絵馬を拝殿に設置。良い年越しを迎えてほしいと願って作業した。 大型絵馬は、「新年が幸せな年になりますように」と2001年から掲示している。絵は、神社関係者の植村久美代さんがベニヤ板にアクリル絵の具で描いた。 大きさは、縦1メートル、横1・2メートルほどある。縁起の良い五色を意識した色合いを基調に、白いヘビを描き、「開運」の文字とともにウメの花や小判をあしらった。 奉賛会副会長の山段誠さんは、「今年も良い絵が完成し喜んでいます。巳年は脱皮するヘビのイメージから『復活と再生』を意味すると聞くので、コロナ禍を経て、元気な福知山に戻ることを期待し、みなさまの参拝をお待ちしております」と話していた。 このほか、1月9、10両日に神社で行われる初えびす祭の準備として、奉賛会のメンバー30人ほどで境内や周辺に大小合わせてのぼり約60本を設置した。
20年以上続く教室で正月用のしめ飾り「ごぼう」を作る/夜久野町上夜久野
新年を迎える準備が進む中、夜久野町の上夜久野地区公民館(衣川聖館長)は21日、正月用のしめ飾り「ごぼう」を作る恒例のわら細工教室を、地元の人権ふれあいセンターさわやか館で開いた。住民13人が参加し、束ねたわらをねじり上げ、しめ飾りを完成させた。 同公民館は、20年以上にわたってこの時期になると同教室を開いている。講師は子どもの頃からわら細工を作っているという地元の武田幸彦さん(72)。毎年参加している人も多く、慣れた手つきでわら80本ほどの束を3つ作ったあと、それらを束ねて一つひとつねじっていき、はみ出したわらをはさみで切るなどして形を整え仕上げた。 友人に誘われて初めて参加したという羽上田和子さん(82)は「これまでしめ飾りは買ってばかりだったので、今回初めて自分で作ったものを家に飾るのが今から楽しみです」と笑顔を見せていた。